『エル ELLE』

エル ELLE』Elle(ポール・ヴァーホーヴェン Paul Verhoeven)
もう一月くらい前のことか。『ショーガール』や『ブラックブック』は結構好きなので、これは待ち遠しかった。劇場はわりと混んでいて、両隣りに人が座っていたし、隣の女性もあたしと同じところで笑っていて、なんだかもうとても楽しかった。イザベル・ユペールって、これまであまり興味が無い人だったのだけれど、すごく良くて、とりあえず真似してダークな色のネイルをしたくなった。最近は手にクリームを塗るのすらさぼったりしていた。だめだ。男性の登場人物の多くが、セクシーな雑誌のグラビアの人の男性版みたいというのか、セフレとしてくらいしか付き合えないというのか(それも自分勝手すぎるしお断りしたい)、セックスアピール強めで中身無さそうな感じに見えるのだけれど、近所の人役の俳優さんもネットで他の写真を見たらそんなこともなくて、俳優さんってすごいな、とばかみたいに感心していた。息子は、ちょっとライアン・フィリップっぽいか、と思ったものの、家に帰って確認したら、そんなこともないような。主人公の行動って、感覚的に理解できるし、わりと共感を覚える人も多いのでは。