『Beyond Words』

『Pomiędzy Słowami』英 Beyond Words(Urszula Antoniak)、DVDで2回目。

下のtrailerの通りのストーリー。

Jakub Gierszał演じる主人公は、ドイツで弁護士をしている。ポーランド生まれだが、そこでの知人との付き合いは切れていて、日々ドイツ語の発音の練習をしてドイツ人のように暮らしている。アフリカの詩人の難民のケースを依頼されるものの、それを拒む。長い間連絡も無かった死んだとすら思っていた父が突然やって来る。息子は広くきれいに片付いた部屋に住んでシャツにアイロンをかけてTシャツも四角く新品のように畳む、さらに勉強も欠かさないような人なのに、元パンクでミュージシャンになりたかったという父は髭や髪などの見た目からして対照的。その父と過ごし、アフリカの詩人のこともあって、主人公のアイデンティティが危うくなっていく。重たくて不思議で美しくて曖昧で、うまく説明できない映画。

この主人公みたいな人、いるよなあ。そして自分の身近なところでは日本には近隣の国の事を下に見たりその国々やその国々の人々を嫌悪して躊躇いもなくそれを表明しちゃう人がいることが思い出され、日本における難民や外国人に対する問題が思い出されて辛くなってきて、初めて見てからもう1度見るまでに時間がかかってしまった。

Jakubは、確か子どもの頃にドイツに住んでいたとどこかで読んだ気がするけれど、ポーランド語もドイツ語も出来て英語でも話せるし、すごいな。彼とアンジェイ・ヒラの演技が良かった。ぎこちなさ、緊張感で、見ているだけでぐったりする。主人公の上司で友人役のChristian Löberも良い。


Pomiędzy słowami/Beyond Words/ English trailer