近況やクリスティアン・フリーデル

お元気でしょうか。5月の連休は例年のようにあたしには連休じゃなかったし、ずっと少し忙しくて、日々のニュースを見てはそれも合わせて疲弊して、途中まで書きかけたままその後手を付けられずにいた。

感染症対策は、人によって意識の差が激しくて誰とも分かり合えるとは思っていないけれど、複数の人が絡んでまとまらないと本当に疲れる。無理。距離をとりたい。

6月に入って少し落ち着いたから、上半期が終わる前に色々と立て直したい。TVも壊れたまま。買い替えはもう少し落ち着いてからか。

 

『バビロン・ベルリン』シーズン3、前回書いたクリスティアン・フリーデルの歌う場面は、そのすぐ後に見たエピソード9の彼のお誕生日会だった。「好きだったカップルがもう登場しないからなあ」などと言ったり、微妙だと思う演出も時々あるものの、それでも最後まで夢中で見た。この時代の死刑の方法があんなのだとは知らなかった。アルメニア人と呼ばれていたエドガーが割と好きなのだけれど、彼の人間臭い部分みたいなのを知りたかったのかはよく分からない。シーズン4も楽しみと言いつつ、これからどんどん情勢が危うくなっていく事を思うと見るのが怖いような気もする。

 

見終わって、寂しさを埋めるために、ついNetflixで『パルファム 香りに魅入られた悪魔』(Parfum 英Perfume)も見てしまった。小説の『香水 ある人殺しの物語』はもらったのにまだ読んでいなくて、映画はあまり良いと思わなかったし、それらにインスパイアされた現代を舞台にしたドラマというような説明を読んでもあまり興味がわかなかったのに。あの小説の影響を受けた学生たちが大人になって、殺人事件をきっかけに再会し、現代と学生時代とが並行して描かれていく。クリスティアン・フリーデルは学生の頃「歯抜け」(そんな名前を付けてしまうのか)と呼ばれていた子の大人になった方を演じている。『バビロン・ベルリン』の時と随分変わっていた。城跡の雰囲気は良い。登場人物のほんとんどが問題のある人で、見ていて胃が痛くなりそう。ブッチェが特に酷い。やった人にやり返すのでなく、別の人、それも女子に対して行うのは復讐とは言わないのでは、というよりも一番嫌いな行為だし、性的虐待の被害者とは言っても、少女とは全然立場が違うのに何を心を通わせた気になっているのか、などと見ながら怒っていた。自分の商売と少女への思いを、彼の中では矛盾なくやっていけてしまうのか(やっていけるのかもね)その後が気になる。

 

クリスティアン・フリーデルのWoods of Birnamは気に入ってずっと聴いている。バンド名が『マクベス』から来ているように、ソネットに曲を付けたものもあるしシェイクスピアを知っていたらもっと楽しめるのだろうなあと、若い頃に勉強したり読んだりしてこなかったことを少し後悔している。学生の頃は読まずに「何でも狂ったことにしてしまう人」くらいにしか思っていなかった。これから少しずつでも読んでいきたい。

 

近況といえば、Duolingoを始めてからちょうど1年らしい。毎日ちょっとだけフランス語をやっている。フランス語は、さぼっていたテキストの方も復習から再開したい。ポーランド語でも少し遊んでみたものの、難しすぎてお休みしている。それでも全く知らないよりは、ドラマなどを見ている時に覚えた単語が出てくると楽しい。

 

沢山ある楽しみなものの一つがポーランドのウエスタン『Magnezja』。よく知らないけれどピエロギ・ウエスタンとか呼ばれていたりするのかしらん。韓国の『グッド・バッド・ウィアード』も大好きだし、これも面白そう。この二人はなんとなく似ていると思っていたから、兄弟(双子?)を演じているのも嬉しい。日本で公開されるかしら。

 


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