Najlepszy

『Najlepszy』Breaking the Limits(Łukasz Palkowski)

Jakub Gierszał主演の、Jerzy Górskiという方がドラッグの中毒を克服してトライアスロンのダブル・アイアンマンのチャンピオンになるまでを描いた映画。DVDで1度見てから3か月振りくらいに見た。このモデルとなった人、中毒を克服してトライアスロンをやるまででもすごいのに、交通事故で大怪我して、その後の優勝だなんて。

Jakubの演技に圧倒されっぱなし。何人分ものキャラクタを演じているような感じ。それからタンゴの教室で踊る姿を見られるのが嬉しい。またもっと踊る場面の多い映画に出てくれないかな。自分自身との闘いの表現も面白かった。

驚いたのは、友達も含めて、ドラッグに依存していた時の姿。これまで見た映画だと、肌はつるんとしているような、俳優の顔はきれいなままという印象だった気がするのだけれど、『ドラッグストア・カウボーイ』とか『レクイエム・フォー・ドリーム』とか。この映画は全然違って、国や時代の違い等で薬の種類が違うのか、摂取した量の問題か、免疫力が弱るか何かして別の何かが発症しているのか、詳しくないので全然分からないのだけれど、顔もただれたようになって、見ているのが辛いくらい。

『COLD WAR』のTomasz Kotが出ていたのに、1度目見た時は気付かなかった。

今知ったけれど、ポーランド映画祭で『ザ・ベスト』の名で上映されるのか。見られる人が羨ましい。全国で上映されたりする?


Najlepszy. Zwiastun

Babylon Berlin

大きな災害が続いたりしていますが、皆さまご無事でしょうか。知人の被害をネットで知ったり、今日も身近な人から被害の話を聞いたり。多くの方が早く日常の生活を送れるようになることを祈っています。

 

風邪をひいて、10日くらいほとんど外に出なかった。1回、3日ほど前に買い物と食事に出て、今日は法事。久し振りに昼間に外へ出て、金木犀が咲いていたからその下で止まってみたけれど、風邪のせいか咲いてから日が経つのか、香りがごくごくほんのりとしか感じられなくて、ぎょっとした。薬でぼんやりした頭と身体で、ずっとベッドに転がっていたから、おかげで『バビロン・ベルリン』の原作を読み終えられた。

 

『バビロン・ベルリン』といえば、少し前にシーズン3の予告も出てた。これは小説のシリーズ2作目の『死者の声なき声』が元になっているという事で良いのかしら。日本ではいつ見られるのか分からないけれど、待ち遠しい。


Babylon Berlin - der erste Trailer zur neuen Staffel

 

『Babylon Berlin』Der nasse Fisch(Volker Kutscher Niall Sellar訳 Sandstone Press)

英語訳を読んだ。日本語訳の『濡れた魚』もあるのは知っていたものの、もう新刊では買えなかったし、ドラマを英語の字幕で見ていたから単語とか一緒の方が良いかななどと自分でもよく分からない理由でペーパーバックを買ったのだけれど、すぐに古本で良いから日本語訳を買わなかった自分を呪った。ドイツ語やドイツ、ベルリンに関することをほとんど知らないから、固有名詞が辛かった。「通り」はなんとなく想像できたけれど、「駅」という単語も知らなかったし。人名はなんと発音するのか分からぬまま読み進めた。そんな風でぐだぐだとなかなか進まなかったのだけれど、3分の1を超えたあたりからわりと楽に。かなりドラマと違っていて驚いた。登場人物もドラマには原作に無い人や、同じ名前の人物でも設定がかなり異なっていたりする。シーズン2の最終話にも出てくる人が小説ではあっさり死体になっているし。ドラマの方は見せるためにかなり華やかになっていて、文章と映像では全然表現の仕方が違うのだなあと興奮しながら読んでいた。余裕があれば、地図と地名を見比べたりしながら読むのも楽しいのかも。

このGereon Rathのシリーズ、日本語訳は3作目まで、英語訳が4作目までで、本国では7作目まで出てるの? できればこの後は読むなら日本語で。ドラマの影響で増刷されたりしないかしら。

Babylon Berlin (Gereon Rath Mystery) (English Edition)

Babylon Berlin (Gereon Rath Mystery) (English Edition)

 

 

 

Bang Bang

かなり生々しい感情の残る夢を見て、起きても少し疲れた。

Adrien GalloとClara Lucianiが歌っている「Bang Bang」、好きな曲なので嬉しくて、何度も繰り返して見てしまう。仕事関係で神経がすり減っているし、慰めが必要。AdrienはBB Brunesの新作も良いけれど、好きな人が好きな曲を歌っているのも楽しい。それから、男性がフリルのシャツを着ているのに弱い。

この曲を知ったのはグザヴィエ・ドランの『胸騒ぎの恋人』Les Amours imaginaires。『わたしはロランス』と『マイ・マザー』は引っかかる部分があって、『トム・アット・ザ・ファーム』はそれが感じられないしタンゴの場面にやられてわりと好きなのだけれど、これまでに見た中で一番好きなのは『胸騒ぎの恋人』かしら。最後のルイ・ガレルに突進する二人の、また面倒くさそうな人を好きになってしまって、というのも良いよね。

mytaratata.com

近況とバビロン・ベルリンとか

災害とか増税とか大変だったり滅茶苦茶だったりすることばかりが入ってくるけれど、皆さまご無事でしょうか。

疲れて少し仮眠したら寝汗かいて目が覚めて、エアコンを入れて夜中にアイスクリーム食べていて、そんな10月って、どういうこと? まだ半袖だし。

8月後半は、今頃なのだけれど中毒性があるのか『ゴシップ・ガール』を見始めたら止まらなくなって、最低限の仕事と寝食以外の時間をほぼ費やしていた。チャック・バスとブレアが好きなので二人がストーリーの中心になっていくのは楽しかった。すれ違いや障害の連続でなかなか結ばれないロマンスというのは、携帯電話の無い時代設定でしか難しいのかと思いかけていたけれど、携帯電話があっても可能な事を証明してくれたというのか。セリーナの愛読書という『美しく呪われた人たち』(美しく呪われし者)が日本では「本邦初訳」として今年出ていたことに驚いた。あたしでもタイトルくらいは聞いたことくらいはあるのに、フィッツジェラルドでも訳されていないものがあったなんて。ダンはその後、職業作家として続けていけるのか、何を書いていくのか、気になる。

 

9月はその反動か仕事に追われて、今やっと一息つけた。それは気のせいで、まだ忙しさは続くのかも。ああ。あいちトリエンナーレホドロフスキーを少し楽しみにしていたのに、他の事に気を取られていて行きそびれた。クリムト展で久し振りに豊田市美術館に行った。人気のようで、事前情報から妹がコンビニでチケットを買っておいてくれたから良かったものの、チケット売り場は恐ろしいくらいの行列だった。家に帰って「チケット売り場がすごかった。ディズニーランドみたいな行列だった」と言ってしまってから、自分がディズニーランドなんてたぶん15年以上行ってないし、最後に行ったのはフロリダのだし、そんなに並んだかも記憶がなくて、めちゃくちゃいいかげんな事に気付いた。美術館の近くの中華料理屋で、皮の厚い水餃子を食べて感動した。学生の頃に北京で食べて以来、皮の厚い水餃子が好きでたまらないのに、自分で作る以外に食べられる場所を知らなかった。

 

以前書いた『バビロン・ベルリン』がとうとう日本でも放送されるそうで嬉しい。でも、うちではBSは見られないから妹に録画をお願いした。忘れられていないと良いけれど。忘れられたら、仕方ないからまた英語の字幕で見る。そういえば、原作はまだ3分の1くらいしか読めていない。まずい。

そういえば、リンク先に予告の動画を貼った、Severija Janušauskaitė(Severija Janusauskaite)の出演している『パーフェクト・ワールド 世界の謎を解け』Chernovik 英 A Rough Draft(セルゲイ・モクリツキー Sergey Mokritskiy)は見た。凶悪な顔をしたマトリョーシカが襲ってくるやつ。ロシアやSFにあまりなじみがなかったからか、よく分からないところもあるものの、映像はすごいし新鮮で面白かった。続編は作られるんだよね?? この映画の説明によるとナイト・ウォッチ』シリーズの作家セルゲイ・ルキヤネンコのベストセラー小説を映画化したものだそうだけれど、この映画の原作は翻訳が無いし、『ナイト・ウォッチ』の方も6部作なのに(hexalogyって単語を知った)2作目までしか訳されていないのか。

tsubaqui.hatenablog.com

栗きんとんと映画音楽

9月も暑い。ノースリーブでも暑い。でも、栗きんとんをお土産にもらったし、もう秋なのかしら。「すや」という有名店のものなのだそうで、大変上品で美味しかった。憶えておきたい。

 

今日見つけたのだけれど、BBC Radio3の「Sound of Cinema」という番組が楽しい。今日の「Spooky Children」、子どもの出るホラー特集も良かったし、過去の分の「The Spaghetti Western」、マカロニ・ウェスタンの回がたまらなくて、駆け回らんばかりに興奮して眠れなくなった。あと1日しか聴けないみたいだから、聴けて良かった。同じ部屋にいる人から「モリコーネもマカロニも嫌いだ、聴きたくない」と言われているけれど。

www.bbc.co.uk番組のページはこちら、これから毎週楽しみ。子どもの頃、週末にラジオで映画音楽の番組を聴いていたのを思い出す。

www.bbc.co.uk

読んだ本

エアコンの効きが良くない暑い中、なんとか腐らずに生きているあたしへのご褒美に注文してあったJakub Gierszał主演の『Najlepszy』が届いたので見た!! ドラッグの中毒だった人がそれを克服してトライアスロン、それもダブル・アイアンマンという、それぞれが通常の倍の距離のもののチャンピオンになるまでの、実在の人をモデルにした映画。Jakubが主演という以外に見る理由があまり無かったけれど、良かった。とりあえず、もう1回見てから何か書きたい。

 

『グッド・オーメンズ』上下 Good Omens(ニール・ゲイマン Neil Gaiman テリー・プラチェット Terry Pratchett  金原瑞人・石田文子・訳 角川文庫)

一昨年だったかに原書で読んだのの復習というか答え合わせというか。翻訳、ありがたいな!! こんなにするする読めるなんて。このところ英語訳の本をなかなか読み進めずにいたから、しみじみ思う。ドラマも気になるものの、Amazon Primeに入る気になれなくて、まだ見ていない。

本文と関係ないけれど、後ろの『シャーロック・ホームズの冒険』の紹介文で「女性翻訳家ならではの細やかな感情表現が光る」とあって、「え、今、2019年でしょう?」って、なんなんだろうね、もう。

 

『才女の喪服』(戸板康二 河出文庫

戸板康二は良い作家だと聞いて、とりあえず歌舞伎の知識とかが必要なさそうなものから。複雑。「惨劇」が起こるのは後半。すっかり忘れていた設定が最後に出て来て、声が出そうになった。

才女の喪服 (河出文庫)

才女の喪服 (河出文庫)

 

 

『怪書探訪』(古書山たかし 東洋経済新報社
ネットで連載されていたのを読んだことがあって、気になっていたものを、やっと。面白かった。もっと早くに読めば良かった。探偵ものとかに偏っていない広い知識に基づかれているのが、読んでいて楽しい。トーマス・マンの署名本や『カイゼルの末路』の章が好き。部屋が水浸しになった部分では、以前、知人から「天井から水が漏っている」と電話を受けたけれど、遠すぎて何もできなかった事などぼんやり思い出して、翌日素直にベランダの掃除をした。それから、『怪人ジキル』の復刻を持っているのを思い出した。変な本を読むのが好きだと知られたからか何だったか、理由は忘れたけれど人からもらって、「カミの翻案? 面白そうだねー」と話しつつ、手に入った安心感からかすっかり忘れていた。掘り出して読みたい。

怪書探訪

怪書探訪

 

 

 

パヴリコフスキ

危険なくらい暑いけれど、大丈夫でしょうか?

ちょっと映画に出かけただけで気持ち悪くなって、これが熱中症ってものなのかしら、と思った。なんだか常に少し血が足りてないような感じで週末はほぼ外へ出ずにぼやっとしてしまった。少し前にも、これを食べれば元気になるかと中華屋でにんにくの芽の入った炒め物を食べたらお腹をこわすし、弱い。入ってくるニュースも、むかついたり気が滅入ったりすることばかり。無意識に大きな声で「Champagne Supernova」を歌っていたのを知らない人に聞かれて辛くなったけれど、これは知り合いに見つかっても辛いな。きっと暑さのせいだから許して。

 

『COLD WAR あの歌、2つの心』Zimna wojna(パヴェウ・パヴリコフスキPaweł Pawlikowski、Pawel Pawlikowski)

ジュリエット・ビノシュ in ラヴァーズ・ダイアリー』でファンになった、ヨアンナ・クーリグが出ているからとその後で『イリュージョン』も見て、その監督で彼女が主演だからすごく楽しみだった。そして、期待以上。すごい。画面の美しさで胸が苦しくて泣きそう。ポーランドの部分とパリの部分で撮り方が違うというのか随分雰囲気が違うのも面白い。二人とも色気のある魅力的なカップル。セリフの少ない中で、ズーラの一緒に行かなかった理由が重いし、彼女の酒をあおる姿は、絵として美しくても見ているのが辛い。もう一度見たいような気もしつつ、何日も何回も反芻しているうちに苦しくなって、次に見たら最初のあたりから泣いてしまいそうでやめた。時々、タルコフスキーの『ノスタルジア』を思い出した。

それにしても、これから去年以前の設定でパリを舞台にした映画を撮る場合、ノートルダムはどうするのだろう。写り込まない場所を選ぶのか、CGなどの技術であるように見せるのか。でも、名古屋も随分風景が変わった所が多いし、20年くらい前の設定でドラマを撮るのもけっこう難しそうな気がする。久しく日本の映画もドラマも見ていないから、どうなのかよく分からないけれど。

 

『イーダ』Ida(パヴェウ・パヴリコフスキPaweł Pawlikowski)

アンコール上映、ありがたい。こちらも良かった。叔母が素敵。『Sala Samobójców』(Suicide Room)の母親だった人か。『COLD WAR』といい、こちらも、世界にはまだまだあたしの知らない色気があって映える良い俳優がいるのだなあと、暑さのせいか頭痛が酷い中でも生きる希望のようなものを感じる。それとも、この監督の作品が俳優の美しさを最大限に引き出しているというのか。家に帰って調べてダヴィット・オグロドニック Dawid Ogrodnik って、『イレブン・ミニッツ』でアンジェイ・ヒラの息子役だった人だと気付いた。あの時気になって調べたのに。この監督の映画はこれからも見ていきたい。