Benjamin Biolay

先週はとうとう2ヶ月以上振りくらいで外食して、それから3ヶ月半振りくらいで映画館に行った。なんだか不思議な感じ。今年は、1月2月は忙しかったり咳喘息でなかなか映画館へ行けず、それらが落ち着いたら今度は感染症を避けるために行けず、全然映画館へ行けていない。行きたいけれど、周りに高齢の方や持病のある方も多いし、あたし自身もそんなに丈夫じゃないから、しばらくはあまり行けないかしら。

 

前回、力尽きて書けなかったけれど、バンジャマン・ビオレといえば、今年はしばらく前に一度夢に見て(本当に儚い夢のような夢だった)、キアラ・マストロヤンニと夫婦役で共演する『今宵、212号室で』がもうすぐ公開されるし、アルバム『Grand Prix』も出るし、色々と楽しみで落ち着かない。


Benjamin Biolay - Comment est ta peine ? (Clip Officiel)

上のこの曲も良いけれど、下のものは「ええ? モニカ・ヴィッティ?」って驚いた。たぶん出演作をそんなに見ていないけれど、『赤い砂漠』と『唇からナイフ』は好き。『Gli Ordini Sono Ordini』と『La Supertestimone』って、日本では未公開なのかしら。見てみたい。そういえば最近『唇からナイフ』について話したのに、なぜ話題に出たのか記憶が無い。


Benjamin Biolay - Vendredi 12 (Clip Officiel)

『ジ・エディ』

気温が30度越えて、もう夏。すでに熱中症みたいな人もいるので、皆さまも気をつけて下さいませ。ずっと仕事の関係で慌ただしく、外にも時々出なくてはならなくなってペースがまだつかめないし、皆、普通に距離が近くて怖い。

そういえば、前回書いた『フランケンシュタイン』、特にカンバーバッチのクリーチャーの動きが想像していたそれと全然違って驚いた。これまで見た映画などの記憶でできたイメージの中ではもっとゆっくりした動作なので。『フランケンシュタイン』の映画を全然追っていないから、実際のところはよく分からないし、随分前からゾンビだって走って来るものね。

 

これも映画ではなくてドラマだけれど、netflixの『ジ・エディ』The Eddy を見た。ヨアンナ・クーリグが歌うということで楽しみにしていたのに、タイトルを憶えていなかったから配信が始まっているのに気付いていなかった。それで慌てて見始めたら、バンジャマン・ビオレがまるで本人役のような役(実際の彼がどうなのかは知らないけれど、本人に近そうな役)で出演していた。音楽も良くて毎回演奏の場面があって楽しい。俳優も良い。特にジュードとシムが好き。シムの歌う曲がかわいい。主人公の娘のジュリーとシムのカップルのフレッシュさが眩しい。主人公が娘に贈るジェイムズ・ボールドウィンの『The Price of the Ticket』の翻訳は無いのかしら。

犯罪に巻き込まれた父親のところへ娘がやって来るの、今年のはじめに見た『Giri / Haji』(良かった!)となんとなく重なる。どちらも複数の言語で会話が交わされて、そういうドラマは楽しい。

異なる文化や宗教の人々が混ざって生活しているのがパリっぽくて、またパリに行きたくなる。

 


The Eddy | Official Trailer | Netflix

フランケンシュタイン

Hatenaから過去の同じ時期に投稿した記事を振り返りましょう、というメールが届いて、そんなの読みたくないよと思いつつ、去年は『Babylon Berlin』のDVDを見ていた事が分かった。そういえば、まだシーズン2にあたる部分の2回目も見ていなかった。例年ほど忙しくないものの、特に休みではないし。

 

ナショナル・シアター・ライヴの『フランケンシュタイン』をずっと見たいと思いつつその機会がなかったのだけれど、7日までYouTubeで配信されているので、ありがたく見させてもらった。欲を言えばもっと大きい画面で見たかったけれど、見られただけでも本当に嬉しい。どちらのバージョンも良かったものの、カンバーバッチがフランケンシュタイン役の方が2人とも合っているような気もする。逆の方も意外な感じが良いような。最後は泣きそう。妹にも急いで見るように連絡した。できれば、もう1回ずつ見ておきたいな。
そういえば、どちらもホームズを演じてた組み合わせなのね。『エレメンタリー ホームズ』は実家でついていたのをちらっとだけ見たことがある。

 


Official Trailer | Frankenstein w Benedict Cumberbatch & Jonny Lee Miller | National Theatre at Home

『シャイニング』

ご無沙汰ですが、皆さまご無事でしょうか? ニュースばかり追って圧倒されたり怒ったりしつつ仕事もあまり手につかなかったりもしましたが、しばらく連絡の取れていなかった人が元気そうでほっとしたり。忙しくてさぼっていたフランス語のリハビリのつもりで「旅するフランス語」を見始めて少し癒されています。自分が外に出られないから、フランスの街を歩いているのを眺めているだけでも楽しくて。とにかくご無事でいて下さいませ。


『シャイニング』上下 The Shining(スティーヴン・キング Stephen King 深町眞理子・訳 文春文庫)

たぶん読んでいなかったので。それから、映画もまだ見ていなかったから見た。後で作られたドラマ版の方だけ昔に見ている。

これも閉じ込められる話だから、今読むのにちょうどいいかな、と読み始めたものの、家に居ろと言われている時に家(ホテルだけど)の中にも危険があるなんて逃げ場が無いし、全然良くなかったのでは。ドラマを見たといっても昔のことですっかり忘れてしまっていて、でも続編があることだけは知っていたから、息子は死なないんだよね、って少し安心して読めた。絨毯の模様が映画とは全然違うのね。父親ジャック・トランスの一人称の部分は、『ローズ・マダー』の時のように生々しくて精神的にくるものがあって辛かった。ダニーとハローランとの繋がりの部分など、なんだか記憶の奥にあったような気がして、もしかして読んでいたのか。

 

読み終えてから、キューブリックの映画の方も見た。キューブリックって合わないというのか、『博士の異常な愛情』も『時計じかけのオレンジ』も好きじゃないし、2001年は宇宙に行く前しか見ていない(「その後すぐに宇宙へ行くから」って友人に呆れられた)。それからジャック・ニコルソンの演技が苦手。これを見て彼はやっぱり好きじゃないと思った。そんなふうで、よく引用もされるし見ておかねばと思いつつも、なんとなく機会がなかった。名場面集や引用、パロディ等で色々目にしているせいか、これも実は昔にTVか何かで見ているのかも、という気になる。このような理由で昔の名作と言われるものを見た時に新鮮さや驚きがないのは、なんだか悲しいことのような気がする。

ホテルのトイレと浴室が、建物の他の部分とは全然違う場所のような異質さなのは面白い。建物は良かった。本を読んだ人は大抵言うのかもしれないけれど、ジャック・ニコルソンは原作のイメージとは違うし、ハローランがスプラッタ―映画によくあるような助けに来たと思ったらあっさりやられちゃう人のような扱いなのは悲しい。見ている方からすると息子もかなり怖い。ウェンディのナイフを握りしめて動き回る姿は、「女子ってこういう走り方するでしょう」とふざけている人を思い出させて、なんだかイラっとした。たぶん演じている人は全く悪くない。原作ではジャックがホテルの管理の仕事もしているし自分の暴力に対する自覚や葛藤もあったのに、映画ではウェンディがボイラーを見ていたし、ジャック・ニコルソンはただのだめな夫に見えてしまい何をそんなに偉そうにしているのだとむかついた。
『ミッド・サマー』の時も気になったのは、老いた、または若くない女性の裸を恐怖として、下手すると笑えるもののように扱うのは、今見ると気持ち悪い。作り手にその意図が無かったとしても見る側の多くにそう刷り込まれているでしょう。若い女性だと思った人を近くでよくよく見ると実は若くなかったということを笑える話のように語られるのを何度見かけたか。老いた男性の裸が恐怖なのって、何かあったっけ? といってみて、『哭声 コクソン』を思い出した。あれは面白かった。『アメリカン・サイコ』の裸にチェーンソーは、凶器持ってるし若いから違うな。

「All work and no play makes Jack a dull boy.」はるか昔に暗記させられた。勉強って大事なんだね。

原作のジャックに口を拭う癖があり、その描写の度に「顔を触らない! 触らないで!」って条件反射的に叫びそうになって、なんだかあたし、まずくないかと思っていたのだけれど、とうとう別の映画を見ていても、トイレに顔を突っ込んで嘔吐する場面で、「便座に置いた手で髪をかき上げないでー」とか、床に座らないでー、とかなってきた。そのうちキスシーンでも「マスクしてー」とか、「その前に検査しようよ」って言い出すのかもしれない。辛い。創作物の中のコロナの時代の恋愛ってどうなるのだろう。離婚とか関係のが終わっていくのは普通に色々と想像できるから、出会って盛り上がっていく方で。日本の学生さんとかどうなるのだろうってもうずっと心配だし、それどころでは全然なさそうだけれど、現実でもどうなのか気になる。2000年代半ばくらいか、フランスが舞台の小説と映画で、パートナーになる時に一緒にHIVの検査に行くというのがあったのを思い出す。

 

読んだのは旧装幀のもの

新装版 シャイニング (上) (文春文庫)

新装版 シャイニング (上) (文春文庫)

 
新装版 シャイニング (下) (文春文庫)

新装版 シャイニング (下) (文春文庫)

 

 

『バビロン・ベルリン』2回目

『バビロン・ベルリン』Babylon Berlin がGYAO!で配信されているので8話目まで見た。これ、第2シーズンは配信するのかしら。しないでこのまま放置されると、ここまで見てきた人は辛いだろうに。以前ここに「シーズン1のエピソード8ではほぼ何も片付かない」って書いていたけれど、フィルムに関しては片付いていたね。書いた時は、16話続けてだだだっと見たので、どのエピソードがどんな話かまであまり意識していなかったし、きちんと憶えていなかった。続きがすぐに配信されないのなら、またDVDで見よう。

tsubaqui.hatenablog.com

『Prognoza pogody』

『Prognoza pogody』英 The Weather Forecast(アントニ・クラウゼ Antoni Krauze)

Netflixで。1983年のポーランド映画。全然知らないタイトルと監督で、天気予報というタイトルからは想像できない内容だった。厳しい寒波が来るというニュースの流れた夜、老人ホームにこっそり棺が運び込まれるのを見た入居者たちが、運ばれた先を覗くと、その部屋には床一面びっしりと棺が並んでいた。戦争の夢にうなされる人もいる彼らのその光景を見た衝撃と恐怖は、戦争を経験していない今の他の人のそれとは比べられないよね。あれは自分たちの棺で自分たちは殺されるのでは、と、老人たちは集団で逃げ出して、逃避行というのか冒険というのか、そんなお話。牛の乳を搾って服を汚しながら回し飲みしたり、1羽の鳥を丸焼きにして手で裂いて分け合ったり、ボートを漕いだり、暴れたり、ドラッグはやるし、くすねた酒を飲んで、焚火の周りで輪になって踊る。老人かっこいい。ホームの中はモノクロ、建物を出たらカラーになり、自然の中で過酷なはずだけれど、皆なんだか生き生きとしてくる。最後もしんみりとして良い感じ。おばあさま方のかぎ針編みのストールが可愛らしい。なんとなくアキ・カウリスマキの映画を思い出した。

簡単な解説を読んだだけで「え? 棺? どういうこと?」となんだか分らぬまま見始めたら面白かった。翌日興奮気味に説明しまくっていて、「監督はアントニ・クラウゼって人」と言うと、「ああ、私はあまり買っていない」とのことで、日本でも何作か見る機会はあったのか。

マレク・ノヴァコフスキ(Marek Nowakowski)の短編「An incident in a small town」が元になっているそう。『ワルシャワ冬の日々』には入っているのかしら。

 

YouTubeでも全編見られるようだけれど、何の字幕も無いから厳しそう。Netflixは言語の設定を英語にすれば、検索すると表示できるし、英語字幕で見た。


PROGNOZA POGODY | cały film | HD

 

今、Netflixで楽しみなのは『泥の沼』というポーランドのドラマ。時間がとられるから、なるべく連続ドラマには近付かないようにしているけれど、ダヴィド・オグロドニク(ダヴィッド・オグロドニック? Dawid Ogrodnik)も出演しているし。あたし、くせ毛のようなカールした髪に弱い。彼は、Jakub Gierszałと共演する『Najmro』も気になる。

www.netflix.com

にんじんとレンズ豆のスープ

こちらの「Carrot, lentil & orange soup」を作った。

www.bbcgoodfood.com

 

普段こちらの「Spiced carrot & lentil soup」は何度か作っていて、気に入ってはいるものの少し味に変化が欲しくなったので。

www.bbcgoodfood.com

普段作っているものに玉ねぎとオレンジジュースを足した感じ。もともと甘みもあって生で食べても美味しいにんじんだったけれど、オレンジジュースを入れるとにんじん臭さみたいなものも消せそうで良いのかしら。果物入りの野菜ジュースを熱くした感じか? などと恐る恐る食べてみたけれど、これはこれで良い。オレンジの風味と酸味が、これから暖かくなる春が来ることを期待する今の時期にぴったりでは、なんて適当なことを思う。でも、白いご飯には合わない。