読書

年末、『あの日に消えたエヴァ』など

もう年末! 今年中に色々おさめることは諦めて、年賀状を書いてしまったから少し気は楽。今月はちょっと大変だったので、日々の仕事以外ほぼ何もできなかった。まとまっていないけれど、ほぼ書きあげてあったのであげてしまう。 『あの日に消えたエヴァ』Nie…

『A Grain of Truth』からシャツキ三部作

もう10月だなんて信じたくない。暑くてまだ夏と変わらない格好して、2日程前までアイスティーも作っていた。 『A Grain of Truth』Ziarno prawdy(ボリス・ランコシュ Borys Lankosz) tubiで。『1983』が良かったロベルト・ヴィエツキーヴィッチ(Robert Wi…

『Normal People』

『Normal People』(Sally Rooney Faber) 書きかけたまま置いてあった。1作目の『Conversations with Friends』も読みたいと思っていたら翻訳が出ると知り喜んでいて、そうしたらもう発売されたそう。早く読みたい。3作目の『Beautiful World, Where Are Yo…

近況と2020年に読んだ本2

地震など色々ありましたが、お元気でしょうか、ご無事でしょうか。一時期頭痛や寒気がして、とうとうもしかしてアレなのかと思ったりもしたけれど、気温差が激しかったから風邪をひきかけただけみたい。一年で一番いやな仕事に手をつけたくなくて忙しさを理…

2020年に読んだ本1

アルノー・デプレシャンの『二十歳の死』が2月15日まで見られるの! ずっと見たかったものだから、誕生日に見られてすごく嬉しい。あたしも大家族なので、昔の葬式を思い出した。生理が始まる描写は『そして僕は恋をする』にもあったよなあ、とそちらもまた…

『シャイニング』

ご無沙汰ですが、皆さまご無事でしょうか? ニュースばかり追って圧倒されたり怒ったりしつつ仕事もあまり手につかなかったりもしましたが、しばらく連絡の取れていなかった人が元気そうでほっとしたり。忙しくてさぼっていたフランス語のリハビリのつもりで…

Babylon Berlin

大きな災害が続いたりしていますが、皆さまご無事でしょうか。知人の被害をネットで知ったり、今日も身近な人から被害の話を聞いたり。多くの方が早く日常の生活を送れるようになることを祈っています。 風邪をひいて、10日くらいほとんど外に出なかった。1…

読んだ本

エアコンの効きが良くない暑い中、なんとか腐らずに生きているあたしへのご褒美に注文してあったJakub Gierszał主演の『Najlepszy』が届いたので見た!! ドラッグの中毒だった人がそれを克服してトライアスロン、それもダブル・アイアンマンという、それぞ…

パリの異邦人とドライカレー

ごぼうがあったので、久し振りにごぼうのドライカレーを作った。これまでと同様『「ル・クルーゼ」で、つくりたい料理』(平野由希子 地球丸)にある「レンズ豆のカレー」を参考に。本当は牛ひき肉が良いけれど、スーパーマーケットに無かったので合挽肉で、…

『ワシントン・スクエアの謎』

『ワシントン・スクエアの謎』The Washington Square Enigma(ハリー・スティーヴン・キーラー Harry Stephen Keeler 井伊順彦・訳 論創社) すごく読みたかったのに、買ったら安心したのかずっとそのままにしてあった。期待を裏切らなくて、面白かった。小…

読んだ本

もう、3月! 一年で一番気の重い仕事が片付いて、やりたい事を思う存分楽しみたい晴れやかな気分だったのに、気が緩んだのか風邪をひいて、ぐだぐだだった。今もそんなに良くない。気付くと永遠に終わらない気がしそうなくらいに仕事がたまっている。 『悲し…

読んだ本

『天国の南』South of Heaven(ジム・トンプスン Jim Thompson 小林宏明・訳 文遊社)良かった。詩も書く若い放浪者。これまでに読んだ彼の作品に、こんなかわいらしい主人公がいただろうか。その場の空気の感じられるような描写。ラストも楽しい。たぶん彼…

And Then There Were None(そして誰もいなくなった)

『And Then There Were None』(Agatha Christie Washington Square Press) クリスティはそのうち英語で読もうと思っていたので、古いペーパーバックを見かけて読み始めたら、BBCのドラマがGYAO!で見られたから、そちらも見た。このドラマはBSで放送された…

読んだ本

もうニュースを見る度に、色々と滅茶苦茶で辛い。暑くて、仕事と食料の買い物以外はほぼ引きこもっていた。外は危険だから、夏は仕事は無くして冷房を入れた家の中で冬眠みたいに寝て過ごせないかしら。 『ゴルフコースの人魚たち』Mermaids on the Golf Cou…

『IT』

『IT』IT(スティーヴン・キング Stephen King 小尾芙佐・訳 文春文庫)4冊、長い、長かった。昔の映画の方は何かで見て、大きな化け物が出てくるまでは怖かったような記憶がある。本も読んだかもしれないと思っていたけれど、開いてみると読んでいなかったこ…

読んだ本

『外国語上達法』(千野栄一 岩波新書) どこかで紹介されていて読んでみたかった本。フランス語を勉強する人の間でも評判が良くないらしい「旅するフランス語」を、旅番組として見ればよいのかと、途中までは惰性で見ていたものの、見るのもストレスになっ…

読んだ本

『トウモロコシ畑の子供たち ナイトシフト2』Night Shift Vol.2(スティーヴン・キング Stephen King 高畠文夫・訳 扶桑社ミステリー) 表題の作品が読みたかったから。映画もまだ見ていない。これを読んだ後で『ノクターナル・アニマルズ』を見たら、人を見…

読んだ本

『聖少女』(倉橋由美子 新潮社) 有名だしそのうち読もうととってあったもの。苦手。早く読み終えたくて仕方がなかった。若いってこんな感じか、とは思わない事もないけれど、あたしが若い頃に読んでも、たぶん好きにはなれなかったと思う。この作家の作品…

『ローズ・マダー』から『Sherlock』

『ローズ・マダー』Rose Madder(スティーヴン・キング Stephen King 白石朗・訳 新潮社)を読んだ。先にペーパーバックを見かけて、全然知らないタイトルだったので読み始めたら翻訳を見かけたので、そちらでラクさせてもらった。キングの文章って、あたし…

読んだ本

『稀書自慢 紙の極楽』(荒俣宏 中央公論社) 楽しいし、なんだか癒される。火事になってしまったら持ち出したい本はアメデ・ヴァランの『パピヨン』とのこと。あれは本当に素敵。『子供より古書が大事と思いたい』も読み返したくなってきた。 『シェイクス…

『Animal Farm』

『Animal Farm: A Fairy Story』(George Orwell 南雲堂) 『動物農場』の新訳が出る(もう出た)というのを聞いて、まだ読んでいないのを思い出して、やっと。学生の時の教材だったものを、当時も途中までしか読んでいなかったようで、後ろの方は書き込みも…

ジム・トンプスン

『残酷な夜』Savage Night(ジム・トンプスン Jim Thompson 三川基好・訳 扶桑社) 『ポップ1280』Pop. 1280(ジム・トンプスン Jim Thompson 三川基好・訳 扶桑社) 去年末に、『残酷な夜』が面白くて、続けて『ポップ1280』も。好き。『残酷な夜』に収録さ…

『The Third Brother』

『The Third Brother』(Nick McDonell Atlantic Books) 知らない著者とタイトルだったけれど、表紙に「Author of Twelve」とあって、『Twelve』が『ゴシップガール』の俳優で映画化された小説だったよなあ、ということくらいは知っていた。そういえば、チ…

読んだ本

『赤い薔薇ソースの伝説』Como agua para chocolate(ラウラ・エスキヴェル Laura Esquivel 西村英一郎・訳 世界文化社) 映画は未見。以前、英訳の『 Like Water for Chocolate』のペーパーバックを拾って読みかけたものの面倒臭くなって放置してしまってい…

読んだ本

『スクープ』Scoop(イーヴリン・ウォー Evelyn Waugh 高儀進・訳 白水社) 翻訳されるのを楽しみにしていたわりに、読むのが遅くなった。楽しい。短編集をもらったので、次はそれを読みたい。 『ジュリアとバズーカ』Julia and the Bazooka(アンナ・カヴァ…

読んだ本

『世界の終わりの物語』Tales of Natural and Unnatural Catastrophes(パトリシア・ハイスミス Patricia Highsmith 渋谷比佐子・訳 扶桑社) 『キャロル』が読みたい! と言っていたら(映画も見に行けていない)、他に読んでいないものが沢山あるくせにと…

What I Saw and How I Lied

『What I Saw and How I Lied』(Judy Blundell Scholastic) 古本の均一で見かけて、タイトルも作家も全く知らなかったし、表紙が印象的で、試しに読んでみたら、これは当り!! 英語で書かれているのに、こんなに先が知りたくてたまらなくなるとは。後半は…

読んだ本

『ソドムの映画市 あるいは、グレートハンティング的(反)批評闘争』(中原昌也 洋泉社) 『エーガ界に捧ぐ』(中原昌也 扶桑社) 妹に『死んでも何も残さない 中原昌也自伝』を読んだら泣けたという話を聞かされ、聞いていると本当に泣けてきそうだった。…

読んだ本

『ガール・オン・ザ・トレイン』上下 The Girl on the Train(ポーラ・ホーキンズ Paula Hawkins 池田真紀子・訳 講談社文庫) これもペーパーバックを手に取ってみたりしつつも、そのうち翻訳が出ないかなあと期待していたのが、出た。半ばで人間関係も事件…

読んだ本

『ヤング・アダルトU.S.A.』(長谷川町蔵、山崎まどか DU BOOKS) 夏に買って楽しくてものすごい勢いで読んでしまったので、また少しずつ読み返したい。ここ何年かは全然映画を見ていないから、見たいものもいっぱい。 『死を忘れるな 新しい世界の文学』Mem…