読んだ本

  • 『ソドムの映画市 あるいは、グレートハンティング的(反)批評闘争』(中原昌也 洋泉社
  • 『エーガ界に捧ぐ』(中原昌也 扶桑社)

妹に『死んでも何も残さない 中原昌也自伝』を読んだら泣けたという話を聞かされ、聞いていると本当に泣けてきそうだった。それで偶々見かけた彼の本を手に取ると本文中に『Psychotronic Encyclopedia of Film』という書名を見つけた。これは変な映画ばかりが紹介された本で、ちょうどこの本を古本の均一で手に入れて寝る前に楽しく眺めていたところだった。全然知らない本だったけれど、有名な本だったのだなあと。なんだか嬉しくて、彼の本を2冊続けて。少し前の本(『ソドムの映画市』は1996年)なので、そういえばこんな映画があったなあ、とか、確かにそんな映画だったなあ、などと懐かしく思ったり、タイトルは知っているけれど、見たかどうかすらはっきりと覚えていないものも。面白かったので、他の本も見かけたら読みたい。

『Psychotronic Encyclopedia of Film』は写真も多くて、時々気になった写真の所を拾い読みしている。そして、地元にもこんな本を持っていた人がいたのかと思うと、少し心強いような。均一にあったというのは、手に入れる分には嬉しいようで、「こんな愉快な本が」と思うと若干悲しい。『Fiend Without a Face』という、触角の生えた脳に脊髄がぶらさがった怪物の出て来る映画が楽しそう。今は気になるものはネットで検索すれば、予告編が見られたりDVDなどが出ているかどうかも分かって、便利な時代になったなあと思う。