What I Saw and How I Lied

『What I Saw and How I Lied』(Judy Blundell Scholastic)
古本の均一で見かけて、タイトルも作家も全く知らなかったし、表紙が印象的で、試しに読んでみたら、これは当り!! 英語で書かれているのに、こんなに先が知りたくてたまらなくなるとは。後半は、少しの空き時間も、眠る前もずっと読んでいた。第二次大戦から戻ってきた義理の父Joeに連れられて、美人の母と3人でPalm Beachに行ったEvieは、「movie star handsome」なPeterと出会う。ex-GIのPeterはJoeと知り合いだというのに、JoeはPeterが居ると居心地が悪そうで、PeterはJoeの戦争中のある秘密をEvieに話す。その後に起こる事件の悲しみに暮れる間もなく、Evieはある決断をする。洒落ていて、恋愛もあり、差別などの社会問題も含んだミステリで、主人公は強く成長する良く出来たYA小説だと思う。主人公の行動が、単純な共感を呼べるものでもないところも、気に入った。この作者の別の作品も読みたい。学生の頃に、こういった読みやすいページ・ターナーに手を出していたら、今頃もっと英語が余裕で読めていたのでは、と思わなくもない。

movie star handsomeといえば、少し前にTate ModernのChris Derconさんを見た時に、そう思った。ニュースの写真か何かで見かけて、何者なのかと検索してしまった。