And Then There Were None(そして誰もいなくなった)

『And Then There Were None』(Agatha Christie Washington Square Press)

クリスティはそのうち英語で読もうと思っていたので、古いペーパーバックを見かけて読み始めたら、BBCのドラマがGYAO!で見られたから、そちらも見た。このドラマはBSで放送された時に録画したのをもらったのだけれど、それがブルーレイで、プレイヤーが無いから見られなかった。再生できるはずのパソコンも壊れたし。そろそろプレイヤーくらい買うべきなのか。

ドラマが面白くて、結末を知る前に本も読んでしまおうと、第3回が配信される前に、だーっと一晩で読んだ。古い本だから「Indian Island」だったけれど、今はSoldier Islandなのね。「Enriched Classics Series」とあって、絵や写真も入った解説のページがあるのだけれど、本編の後でなく、本の真ん中にある。そして、映画の、残った2人が海岸にいる場面と、1人になった最後の場面の写真があって、驚いた。これはクラシックで多くの人がストーリーを知ってるだろうし、知っているうえで新たに作られるドラマなども楽しんでいるのだろうし、あたしだって昔ドラマか映画か何かで見たのか、誰もいなくなった後の事は知らなかったか忘れたかしていたものの、ざっくりとした話は知っていた。最後の1人がどうなるかも。でも、本編後半の前に結末の写真なんて。このシリーズのリストを見たら、他はほとんどミステリじゃなかったから、こんな構成なのか。昔ちらっと読みかけた「ミステリを原書で読もう」というような本に、クリスティが読めなければ、英語で読むこと自体を諦めたらとあったので、少し意地で読み始めたけれど、3人いなくなった辺りから夢中で読んでいた。

ドラマは雰囲気も衣装も素敵で、俳優が皆良かった。エイダン・ターナーの色気がすごい。全開ではない、にじみ出るような野蛮さというのか。他の出演作の画像を見ても特に感じるものが無いのだけれど、このロンバード役の彼と目が合ったら気絶しそう。結末も良い。