読んだもの

全く悪くないのだけれど、『クール・ミリオン』の方が何倍も良い。オラシオ・カステジャーノス・モヤの『無分別』は、この作品に似ている。

この本で知った帷子耀の詩を読んでみたら、なんとなく好きなような気がした。詩にはほとんど触れてこなかったので、これから色々と。

  • 『死の接吻』A Kiss Before Dying(アイラ・レヴィン Ira Levin 中田康治・訳 ハヤカワ・ミステリ文庫)

マット・ディロンの映画を見逃していて、気になっていたもの。映画を見る前に読めて良かった。ほとんど予備知識無く読んだからか、すごく面白かった。上手い。

昔から「夏休みに読むべき本」などといって、雑誌でカバーのイラストは見かけたものの、読んでいなかった。夏よりも冬に読むべきのような気がする。猫は大好きでも、「猫好き必読」なんて書かれていると、読む気がしなくて。「感動の名作」なの??? あたしなら、人におすすめしないけれどなあ。

家の中にあるとなんだか安心してしまうのか、ずっと前からベッドの脇にあるのに読んでいなかった。「戦闘」とか興味が無いからかしら。読み始めたらわりと気持良くて、血まみれな最初の遠征はなんだか楽しく、最後の残忍な復讐も美しくすら感じる。『亡びざるもの』も読まなくては。

孤独な娘 (岩波文庫)   古本の時間   死の接吻 (ハヤカワ・ミステリ文庫 20-1)   夏への扉 (ハヤカワ文庫 SF (345))   デ・トゥーシュの騎士