『IT』
『IT』IT(スティーヴン・キング Stephen King 小尾芙佐・訳 文春文庫)
4冊、長い、長かった。昔の映画の方は何かで見て、大きな化け物が出てくるまでは怖かったような記憶がある。本も読んだかもしれないと思っていたけれど、開いてみると読んでいなかったことが分かった。主要の7人分のエピソードと、すぐに死んでしまう人やその家族の事まで詳しく書かれているので、それぞれが結構面白くても、読み進めているうちに、するするとその前に読んだ分の記憶が薄れていく。
最後の方のべヴァリーと他6人の行動については、7人中唯一の女の子の役割がこれなのか? と、酒も飲んでいないのに酔いが醒めた。べヴァリーは性的虐待を受けていたし、特殊な状況下なのでこのような行動をとることもあるかも、と、この作品中におけるこの行為自体はなんとか受け入れられるのだけれど、それまで子供の心理描写も良かったのに、この部分のべヴァリーの描写は中年の男性が書いているのが透けて見えるようで、これまで読んできた分がすべて崩れて消えてしまいそうなくらい、急にささーっと引いてしまった。
戦いの終わった後はわりと好き。
新しい方の映画は、マカヴォイが出るのなら見ようかしら。
『パターソン』で知った、ウィリアム・カーロス・ウィリアムズが何度か引用されている話をしたら、「あなたは知らないかもしれないけれど、知る人ぞ知る詩人じゃなくて、日本でも翻訳が出ているし、普通に有名な詩人だから」と言われた。う、ごめん。
ピーター・ストラウブの『ゴースト・ストーリー』の方が良いと聞いたので、それも機会があれば読みたい。
- 作者: スティーヴンキング,Stephen King,小尾芙佐
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1994/12/01
- メディア: 文庫
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