『The Third Brother』

『The Third Brother』(Nick McDonell Atlantic Books)
知らない著者とタイトルだったけれど、表紙に「Author of Twelve」とあって、『Twelve』が『ゴシップガール』の俳優で映画化された小説だったよなあ、ということくらいは知っていた。そういえば、チャック・バスが気に入っていたものの『ゴシップガール』って1シーズン目の途中までしか見ていない。
3つのパートから成り、パート1で、Mikeは大学の夏休みにインターンとして父親の友人のところで雑誌の仕事をするために香港へ行くが、そこから記事を書くためと、両親の古い友人で行方不明のジャーナリストを探すために、タイへ行かされる。色々あった末ジャーナリストとは会って話せたが、ひどい事件にも合う。パート2で、家が火事になり両親が亡くなったので帰国すると、兄のLyleはthe third brotherが家に火をつけて両親を殺したと言う。MikeとLyleは二人兄弟なのに。翌年、大学を移ってニューヨークに住んでいると、あの同時多発テロが起こって、混乱した街の中をMikeはガールフレンドとLyleを探しに行く。パート3では、一人になったMike自身が、その後の自分の事を語り始める。裕福なお家の悲劇。
最初に出版されたのは2005年ということで、もう10年以上前の作品か。たぶん所々よく理解できていないところもある(だから、上の説明は間違っているかもしれないよ)ものの、各章が短いし、ものすごい勢いで読める。『Twelve』の方は、『トゥエルヴ』(ニック・マクダネル ソニーマガジンズ)として、翻訳もあるのね。
このところ英語の読書は古本で賄っていて、安いし、自分で選んで買わないタイプの物とか全く知らなかった物に出会えるのは素晴らしいのだけれど、旬のものや自分で積極的に求めたものも読みたいような。ただ、読もうと思ってため込んだ洋書は、既に生きている間に全て読めるか分からないくらいある。読むのにまだ時間がかかるから。
下の写真は出版社の違うもの。
The Third Brother: A Novel   トゥエルヴ