『見えるものと観えないもの』

『見えるものと観えないもの』(横尾忠則 ちくま文庫)を読み終えた。以前に文庫じゃない本で一度読んだことがあり、草間彌生との回の二人の会話は読んでいる方が緊張し、こんな対談は初めて、と、ものすごく強烈に残っているわりに、書名を忘れていた。だって、彌生ちゃんが「あまりにも世界が違って、対談していくのが苦しいから、ここで降りたいと思いますけど。」なんて言い出すのよう。「今度、生まれ変わったらあんたの奥さんになろ」と締めくくられる、淀川長治とのものが特に好き。『二人でヨの字』も読み返したくなってしまう。
見えるものと観えないもの―横尾忠則対話録 (ちくま文庫)