『血と暴力の国』

『血と暴力の国』NO COUNTRY FOR OLD MEN(コーマック・マッカーシー 黒原敏行・訳 扶桑社ミステリー)を読み終えた。映画『ノーカントリー』の原作。映画での重要なキャラクタの最期のスマートな描かれ方を気に入っていたけれど、会話に「」のない不思議な文章も気持ちよく、保安官は映画よりも魅力的に感じられる。気を抜くと映画の俳優の顔がそれぞれ浮かんでしまう。それぞれがどうなっていくか知っているのに夢中で読んでしまう。訳者あとがきの最後でも触れられているけれど、携帯電話が出てきたときは「んん?」って思った。うふふ。
血と暴力の国 (扶桑社ミステリー)