『大理石』

『大理石』MARBRE(アンドレ・ピエール・ド・マンディアルグ André Pieyre de Mandiargues 澁澤龍彦高橋たか子・訳 人文書院)を読み終えた。以前、「マンディアルグが好きなら、これを読まなくては」といっていただいたもの。読みかけていたのに、すっかり忘れていた。ちょうど『毛皮のエロス』を見た頃で(ということは2年前くらいか)、この本の毛深い主人公にときめいたのを憶えている。読んでいて気持ちがいい。「プラトン的立体」と「証人のささやかな錬夢術」が特に好き。