最近読んだ本

  • 『定本 稚児』(今東光 坊長史料出版社)

山崎俊夫の世界でうっとり。面白さでは、こちらの方が上かしら。恥ずかしながら全然知らない方だったけれど、身の上相談が面白いらしいので、近いうちに読みたい。

こういう児童書のミステリって、小学校の頃に図書館で借りたり友達から借りたりして読んだような。わくわくする要素がいっぱいで楽しい。

  • 『マイ・ディア 親愛なる物語』(氷室冴子 角川文庫)

少女小説」という言葉は知っていても「家庭小説」という言葉は知らなかった。確かに、主人公の女の子のことだけでなく、その家族についての物語かも。小学校1年生のクリスマスのときに親から買ってもらえた本が『野口英世』の伝記だったというエピソードに爆笑。あたしも小学生の時のクリスマスプレゼントに、難病で最後には死んでしまう少女の日記をもらったときは、母に申し訳ないと思いつつ、がっくりしたもの。妹がもらったのは、表紙もかわいくて内容も陽気な本だったのに。頭の良い女友達と、お茶しながら本についてあれこれ語り合っているような、そんな楽しい気分にさせてくれる。