このところ読んだ本

版画だけでなく文章も楽しい。疲れた時などに、ぱらっと開いてくすっと笑って和めそう。もの知らずだからか、懐かしいというより、何のことなのか全然わからないことも。「雀さし」って? 「でいでい屋」って?

タイガーバームガーデンって、ずっと行ってみたかった所。実際に行ったことのある母は「あちらこちら剥げていて気持悪かった」と云っていたけれど。wikiなど見ると、残念ながら今ではもう入れないみたい。何年か前に社員旅行で香港に行った時、「どこか行きたい所はあるか?」と訊かれて、香港といえばもうタイガーバームガーデンしかなかったのだけれど、ガイドブックを見ると観光地の項目に全然載っておらず、そんなわけはないと地図をくまなく眺めたら極々小さな「タイガーバームガーデン」という単語は発見したものの、開園日や時間が全くわからない所へ行きたいともいえずに諦めたのを思い出す。あのとき既に入れなかったのだと思う。夏の香港は、温水プールのプールサイドを歩いているような、そんな湿度だった。今度行くなら、夏以外が良いな。この本で、シンガポールにもタイガーバームガーデン(ハウパーヴィラ)があることを知る。そういえば『Fantasy Worlds』(TASCHEN)を眺めていて、アジアには他にもタイガーバームガーデンみたいな所があるのだなあと思っていたのが、ここのことらしい。ぼけっと眺めているだけでなく、きちんと読んでいたら、同じ人が作ったとすぐにわかったのに。
細部の写真がいろいろあるので、もう入って見られないのなら、この本の写真を眺めて満足するしかないのかしら。
明治少年懐古 (ウェッジ文庫)