何かごちゃごちゃと入ったクッキーの空き缶に、アーティチョークのような小さな植物の玉があり、観察していると、近くの小さなものがするするとアーティチョークに吸い込まれていきました。夜、暗くした部屋でベッドに横になって天井を見ると、天井の隅に、さきほどのアーティチョークみたいなヤツが西瓜くらいの大きさになってくっついていて、それと反対側の壁にかかっていた掛け軸が天井に沿ってアーティチョークに吸われて行くようです。階段を上がって二階に寝ている両親を起こして外に逃げました。翌日、学校から帰ったら「あいつ、ソファまで吸いやがってよう」と父がぶつぶついっており、あたしの頭には、父が箒かモップの柄でアーティチョークを突こうとする姿が浮かぶのでした。
『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』のような感じでしょうか。
