読んだ本

  • 『黄金の眼に映るもの』Reflections in a Golden Eye(マッカラーズ Carson McCullers 田辺五十鈴・訳 講談社文庫)

読んだことのない作家だったけれど、ものすごく気に入った。この蒸し暑い息苦しい季節に読むのに、なんだかちょうど良いような気もする。

  • 『Little House in the Big Woods』(Laura Ingalls Wilder Mammoth)

高柳佐知子の本を読んだら、読み返したくなって、随分昔に読んだペーパーバックを引っ張り出してきた。子どもの頃に翻訳を何度も読んでいて話を憶えていることもあってなのか、情景が浮かぶ、とても読みやすい文章。初めて街に出掛けて、お姉さんは金髪なのに自分のは茶色い髪、お姉さんはお店の人に褒められて詩が書かれたキャンディをもらったのに、自分がもらったキャンディにはたった一言「Sweets to the sweet」としか書かれていない、などと拗ねる話が好き。高柳佐知子の本にも、このキャンディのイラストがあったはず。そういえばドラマ「大草原の小さな家」のマイケル・ランドンのイメージが強過ぎて、最初に本を読んだ時は、髭面のお父さんの絵がショックだった。伊那のプチマルシェに遊びに行くと、あのドラマを思い出して、頭の中であのテーマが流れ(笑顔で跳ねながら走りたくなっちゃう)、その度にそのうち読み返したいと思っていたのだ。手許にあるのは下の写真のものだけれど、欲を云えば表紙もガース・ウィリアムズの絵のものが良かったな。確か、そのとき選択肢が無かった。
妖猫夜話―水木しげる猫漫画短編集   Little House in the Big Woods (Classic Mammoth)