茄子とトマトのスパゲティ、春雨サラダ、すっかり忘れていた冷凍庫の中にいた毛蟹。何も考えていなかったのだけれど、スパゲティと春雨って長いもの同士組み合わせる神経がよく分かりません。中井英夫には「長いものが嫌いだと言っただろう」といわれるでしょうか。あたしは長いものだけでお腹がいっぱいになるのはあまり好まず、スパゲティよりもショートパスタの方が好きですし、具をごちゃごちゃさせてしまいます。蕎麦も天ぷらが欲しいし。
蟹は人と食べてもほぼ無言で真剣に集中して食べるから、一人で食べても同じかと思いきや、ふと我に返ったときに、なんというか孤独感がひしひしと、んー強調される気がしました。
BGMはMichael Bubléの『Call Me Irresponsible』。最近ずっと入れっ放し、聴きっ放し。ゴージャスな気分にさせてくれるのと、暖かみのある声が本当に素敵。オリジナル曲も良い。
京都の休日ソノ3
京都2日目は、まず金閣寺。金閣寺って久しぶりねー、なんて行く前は喋っていたのに、チケット代わりにもらえるお札を目にして、2年前にも来たのを思い出した。龍安寺に行ったことは憶えていたのにね。修学旅行生でいっぱい。金閣寺って、やっぱりオモチャみたいで、「美しい！」というような感情はわき起こらず、なんだか笑えてきてしまう。でも嫌いじゃない。
堂本印象美術館にも行く。ここは何年ぶりかしら。「風景の印象」という企画展。全て風景画で、常設展示がないのに驚く。構図も色も洒落ていて楽しい。確か中国での絵で、虎が老人の腰に喰らいついていて、その虎を殴る人がいる、そんななんだか不思議な絵が気になる。
その後、龍安寺へ。ここも2年ぶりだけれど、庭を眺めつつ座ってぼんやりしていると気持ち良い。
金閣寺で案内を見かけて以来、「若冲、若冲、」とぶつぶついっていたら、一人で行っていらっしゃいといわれ、行き方を調べてもらってから別行動。相国寺承天閣美術館の「若冲展」を見に行った。入り口に「40分待ち」という看板。もう他の予定をかんがえていないし、そこまで混まないでしょう、と思って入ったら、本当に待たされた。「動植綵絵」と「釈迦三尊像」が一部屋ぐるりと見渡せるのは、なんとも贅沢。あまりに人が多くて時間もなくて、あまり落ち着いて見られなかったけれど、それでもじーっと見ていると目眩がしそう。図録も良い。後でゆっくり眺めたい。
