『奇術師』

『奇術師』(クリストファー・プリースト 古沢嘉通・訳 ハヤカワ文庫)を読み終えた。最近買ったので、表紙には映画の写真が使われているし、「奇術師」よりも「プレステージ」の文字の方が大きくて、どちらがタイトルなのか分かりづらい。映画は映画用に書き直されているからか、かなり違いもあって、映画を見た後でも楽しく読み進められた。映画はいくつかの部分が原作よりショッキングになっていて、原作は映画よりずっと複雑でぞくぞくする。若島正の解説によると、映画の主演はジュード・ロウガイ・ピアースだったみたい。この2人も好きだけれど、この組み合わせはちょっと濃いので、ヒュー・ジャックマンクリスチャン・ベールで良かった気がする。『双生児』も読みたい。