『乳房になった男』

『乳房になった男』THE BREAST(フィリップ・ロス 大津栄一郎、宮本陽吉、佐伯彰一・訳 集英社文庫)を読み終えた。大学教授の男性が、ある日巨大な1つの乳房になってしまった話。巨大といっても、ウディ・アレンのあの長いタイトルの映画に出てくるやつほど大きくはなく、6フィート、つまり183センチくらい。身体を洗ってもらって興奮したり、乳頭で彼女をファックしたいと妄想したり、こうなってしまった理由を考えてみたり、乳房になった現実が受け入れられなかったり、気の毒なのだけれど笑ってしまう。面白い。他の作品もそれぞれ良い。