9月の読書

  • 『解剖学教室へようこそ』(養老孟司 ちくま文庫)、妹ソノ1のおすすめ。口調が気に入る。中学生・高校生に向けて書かれたそうで、すごく分かりやすい。河鍋暁斎の絵等もあって楽しいし。細江英公による解剖実習室の写真はぞくっとさせる。
  • 千夜一夜騎士 アラジンと魔法のお買物』(嶽本野ばら メディアファクトリー)、上等なものもチープなものも混在する、野ばらちゃんらしい世界。高価なものを身につけていてもそうは見えない人のような、そんな感じのする野ばら城が可愛らしい。自分であれこれ工夫しているところなどは中原淳一的。
  • 『トレ・ボン! パリからのお菓子だより』(小林かなえ MCプレス)、これまでの本に比べ文章多めで楽しい。これまで以上に、それぞれのお菓子を「食べたい!」という気にさせられる。表紙にもなっている「サントノレ・ア・ラ・ローズ」が特に気になる。「フォレ・ノワール」という名のサロン・ド・テであたしもフォレ・ノワールを食べたことを思い出す。英語でいうとブラック・フォレスト・ケーキは、その頃ロンドンにいた友人にそういう名まえのケーキが美味しいことを教えられ、最初に食べたのはヒースロー空港のカフェテリアだったのに美味しくて感動したもの。パリのお店の雰囲気もこんな風だったなあとしみじみ。あのときは、大きいケーキだったために途中から苦痛になってきたのだけれど、今度はコンディションを万全にして挑みたい。

解剖学教室へようこそ (ちくま文庫)   アラジンと魔法のお買物 (ダ・ヴィンチブックス)   トレ・ボン!パリからのお菓子だより