『パリの秘密』

『パリの秘密』(鹿島茂 中央公論新社)を、パリに行く前に読み終えた。「パゴダ、面妖な『擬和風』」の章を読んで、そういえばパリに行きたかった映画館があったのだ、と思い出して実際に行ってきた。読まなかったら忘れていた可能性も高く、本当に感謝。それにしても、この「仏塔」という意味の言葉、英語では「pagoda」でも、仏語では「pagode」、映画館は「LA PAGODE」なので、カタカナで書くと「パゴドゥ」とか「パゴド」なんだと思っていたのだけれど、どうなのでしょう? 現地の人はどう呼んでいるの? ついでに白状すると、この「パゴダ」って言葉、知らなかった。この章を今読み返したら、ロダン美術館を見学したあとで歩いていたらこの映画館が目に入った、とあり、あたしもロダン美術館に行ったあとに行ったので「同じだー!」と喜んでみたものの、考えたら他に行くようなところのない地域だった気もする。
読むだけでも楽しいし、イラストはあっても写真のない、文章だけで表現された所って、実際に行ってみたくなる。「中国からの“異物”」と「お姫様の小さな塔」は時間の余裕がなくて諦めたけれど探してみたかった。
今気付いたのは、上にパラパラ漫画が。
パリの秘密