『下町の迷宮、昭和の幻』

『下町の迷宮、昭和の幻』(倉阪鬼一郎 実業之日本社)を読んだ。『アムネジア』が怖かったので気分を変えるために近くにあった倉阪鬼一郎の本をとって読み始めたのだけれど、読み始めてからこれもホラーだったと気付いた。何をしているのだ、あたしは。帯にも「昭和レトロホラー」なんて書いてあったのに、『活字狂想曲』と「事件」の本しか読んでいないのであたしにとって彼は泣かせ笑わせてくれる作家だったのね。これもわりと事件と近い人々が登場してあんまり怖くないので安心して楽しく読んでいたのだけれど、最後の方はどきどきするようなお話も。
下町の迷宮、昭和の幻