対決―巨匠たちの日本美術

東京国立博物館平成館に「対決―巨匠たちの日本美術」を見に行った。東京に着いてから地下鉄の広告でこの展示を知り、帰る翌日からの開催だったので、このためにホテルを予約してもう一泊してしまった。曾我蕭白の「群仙図屏風」の本物が見たくて。本で眺めていただけでは分からなかった細部まできっちり見られて満足。じーっと見入っていると、どこか別の世界へ連れて行かれそうな気がする。京都では人と人の間から部分部分をちらちら見るだけだった若冲も、初日とはいえ平日だったのでわりとゆったり見られた。応挙の虎は手を出して撫でてみたくなるくらい毛がふわふわで、蘆雪の虎は今にも飛び出してきそう。蕪村で和んだり。大作が多くて疲れるけれど見られて本当に良かった。