今朝見た夢

母に連れられて、どこか郊外の駅に来ていました。観光というよりも、逃亡というのかしばらく身を隠すというのか、そんな理由のようでした。その小さな古びた駅はどこかお寺の売店を兼ねていて、バスか何かを待つ間、その売店の商品を眺めていました。大半はタダでもいらないようなものでしたが、ごちゃごちゃした中に立てかけられた仏教ともキリスト教とも違うような宗教のイラストが描かれたカードが気に入りました。母に何か買ってあげねばならなかったので無理に見つけたともいえましたが。その古びた展示品でなく新品はないのかと、カード類がまとめられた冊子を手に取って眺めていました。そのお寺の写真のポストカードなのか、気になる写真が多くてだんだん興奮してきました。ヘンリー・ダーガーの絵の少女が立体になったような人形の一部が埋め込まれた壁だとか、アール・ブリュットアウトサイダー・アートの建物編な写真集『Fantasy Worlds』が少々大人しくなったような世界。このお寺にぜひとも行きたい、行かなくては、と思ったところで目が覚めました。あたしは布団をぐるぐるお腹に巻き付けて寝ていたようで、おかげで隣りのバルタザールは身ぐるみはがされて眠っていました。糸巻きみたいだなあと感心していたら、蓑虫みたいと笑われました。寒くなったら一人に一枚ずつ布団を用意した方が良いのかしら。そうだ、母の誕生日プレゼントを用意しなければならなかったのです。

さて、久しぶりにTASCHENの『Fantasy Worlds』を出してきて眺めてみました。血が騒ぎ落ち着かなくなり、そして何故か故郷にいるような幸福感。この本の中の全ての作品が好きというわけではありませんが。下に一応紹介してみましたけど、あたしの持っているのは表紙がワッツ・タワーです。確か数年前に再編集されたものがかなりの低価格で出ましたが、3分の2くらいのボリュームになってしまっていて残念でした。隣りのICONSシリーズ用にまとめられた『ECCENTRIC STYLE』は翻訳版をつい買ってしまいました。違う写真や細部の写真も多かったのです。
Fantasy Worlds (Jumbo)   Ecentric Style (Icons Series)