『イントゥ・ザ・ワイルド』

イントゥ・ザ・ワイルド』INTO THE WILD(監督:ショーン・ペン)を見に行った。主人公とたぶん同世代だからか、共感はしないものの他人事とは思えないというのか。クープランドの『ジェネレーションX』とか、ニューエイジとか、そんな頃じゃなかったかしら。自分がもう若くはないことに、あの頃一緒にいた男の子が今ではどこかで父親になっていることに、少しほっとした。上手くいえないけれど、そんな感じ。うっとりとする、すごくきれいな映画だった。それから、エミール・ハーシュが良い身体していたのに、悲しくなるほど痩せてしまって(今、公式サイトを見たら18キロ減量したらしい)、『マシニスト』のクリスチャン・ベイルといい、俳優って過酷な職業なのね。老人に山を登らせているシーンも、ぽっくりいっちゃうんじゃないかとハラハラした。嬉しかったのは、The Salvation Mountain(日本語では「救済の山」か「サルヴェーション・マウンテン」? なんと呼ばれているのか知らない)に主人公らが行くシーン。あの老人は Leonard Knight 本人か。写真でしか見たことのなかったカラフルな山をあんなふうに眺められてドキドキした。