『人喰い』

『人喰い』(笹沢左保 光文社)を読み終えた。人から教えていただいた本。全然知らない作家だったけれど、『木枯し紋次郎』の原作者だそう。といっても、これも実物を見たわけではなく、祖母が楊枝をくわえて「木枯しもんちゃん」といって真似していたのを小さい頃に何度か見たことがあるだけ。労働争議で引き裂かれる恋人、とか、書かれた時代のせいか、あたしが普段推理小説をあまり読まないこともあってか、いろいろと新鮮で夢中で読んでしまう。ただ、いつ人喰いが出てくるんだろう、ってずーっと気になっていたものの、人喰いというのは比喩で、人肉を喰らう場面は無いよ。