『アラトリステ』

アラトリステ』ALATRISTE(監督:アグスティン・ディアス・ヤネス)を見に行った。既に見てしまった今でさえ「アストラリテ」とか「アトラリステ」とかでたらめに呼んでしまう。この監督の『ウェルカム! ヘヴン』が好きなので気になっていて。ヴィゴ・モーテンセンは素敵で、スペイン語が話せるのには驚いた。マントを翻す姿にときめく。『オープン・ユア・アイズ』のエドゥアルド・ノリエガも顔が華やかで良い。主人公に引き取られた子どもは、子役の方はなかなかの美少年なのに(ナチョ・ペレス Nacho Pérez という名まえ、覚えておこう)、成長したら全然かわいくなくなってしまった。成長した方の俳優は『コレラの時代の愛』で主人公の若い頃も演じていたそうで、そういえばこんな顔だったような。単に好みでないのだなあと思っていたら、このウナクス・ウガルデ Unax Ugalde という俳優、インタビューで喋っている姿などは意外とチャーミング。『美しすぎる母』を見てみたい。作品自体は、主人公とその仲間たちがただのお気の毒な人たちに見えてしまって、盛り上がれない。