『英国流ビスケット図鑑』

『英国流ビスケット図鑑 〜おともにお茶を〜』NICEY & WIFEY'S NICE CUP OF TEA AND A SIT DOWN(スチュアート・ペイン ハーディング祥子・監訳 バベルプレス)を読み終えた。「図鑑」と呼ぶのはどうかと思うが、それは邦題の問題であって、文章は読んでいて楽しい。図鑑というなら、せめてビスケットの固有名詞は原語も表記してくれた方が親切では。ミルクティーとビスケットが食べたくなり、久しぶりにクッキーを焼いてみたり、スーパーマーケットで見かけてついイギリスの会社のビスケットを買ってしまったりした。ショートブレッドの章に、日本でも買えるWalkersが出てこないのは少し意外。フィグロールも食べたくなったのだけれど、近所で売っているかしら。ピンクウエハースのことを「主人公が正体不明の皮膚病に冒された映画『歌う大捜査線』のビスケット版」と書かれているのに爆笑。ウエハースってあんまり好きではなくて、キットカットもいただけば食べるけれど、自分では買わない。最後の章の、店が売れ筋の商品しか置かなくなり買えるものがどんどん限られていくのを防ぐために「新製品を試して選択眼をこやすとともに、お気に入りの商品がなくならないようにたまには買ってやることだ」というのには共感。そういえば大好きなチョコバーがあり、日本ではソニープラザでも成城石井でもカルディでも見かけなくて、やっとそれを扱う輸入食材の店を見つけたので、行く度に特にまだ欲しくないときでも「このチョコを欲している人間がいる」ことを知らしめるために買っていたのだけれど、2か月ほど前にそのお店自体が無くなってしまった。哀しい。
英国流ビスケット図鑑―おともに紅茶を