「視覚の魔術 だまし絵」

名古屋市美術館の「視覚の魔術 だまし絵」展に行った。ポスターに使われているアルチンボルドが見たかったのに、切符売り場の行列にぞっとしてすごすご帰ったことが一度、すごく混んでいたという知人の報告などを聞くとなかなか行く気になれなかったのを、「日曜美術館」で紹介されたらさらに混むのではと思って、その放送の前に滑り込むようにして。そういえば、あれ、録画したのにまだ見ていない。思ったより作品が充実していて面白い展示だった。「アルチンボルドが2点もあるじゃない!」と喜んでいたら、魚の方は彼の作品ではないとされているのだそう。パリで行ったアルチンボルド展も、彼の作品以外のものが多く含まれていたけれど、そこで見たのは彼の手によって描かれたものなのか、日本に来ているこれだったのか。河鍋暁斎などが見られて嬉しかったとはいえ、芦雪の(応挙のかと思っていたら違った)幽霊も見たかった。左から右からと動いていろんな角度から眺めたり、見方がわからなくてうんうん唸っている人にどう見るのか教えてあげたり、皆、それぞれ楽しんでいて、ちょっと和む。