あー、こわかった

夜道を自転車で帰る途中、もう家まで数ブロックというところで後からバイクが近付いて来る音が聞こえて、女性の引ったくり被害急増という記事を最近新聞で見かけたばかりだったこともあってか、「なんかやばい、やばい、やばい」と思うものの、人通りも車の通りも少なくて。こういうときは、あぶない人のふりをしよう、と鼻歌歌いながら車道側の片腕をぐるんぐるん振り回してみたり。

財布には2000円しか入っていないけれど、カード等あるのでなくなるとやっかいだし、携帯電話も困るし、それより斜めがけしているショルダーバッグを引っ張られたら怪我するの必至でそれはイヤだ、うわーどうしよう、って、もうすぐ追いつかれるし、気のせいかもしれないから追い越してもらおう、と、街灯の下あたりでスピードを落としたら、向こうもスピードを落とす気配。いきなりお尻を触られたので、叫ぶというより吠えるに近かったような気もするのだけれど、とにかく大声を出したら、男がにこっと笑って振り返りながら行ってしまいました。あー、こわかった。物取りじゃなかったみたい。

防犯ブザーも持っていたものの、使う機会がなかったので家に置いてある鞄に入れっ放しでした。地震で生き埋めになって、体力消耗して助けを呼ぶ声が出ないようなときに吹くと良いらしい、といってもらった笛もバッグのポケットに入れっ放し。きちんと持つことにします。それから、人通りのない場所であぶない人のふりはかえって危険では、という話も。そんな気もしますね。