5人くらいで一列に連なって山道を歩いています。あたしが一番最後。2メートル弱くらいの崖も素手で登りました。誰かが上から手を差し伸べてくれましたが、借りずに自分で登りきりました。下って行くと広い芝生の広がった庭のあるちょっとしたお屋敷があり、大勢の人が庭で遊んでいます。小さな書斎に入り、ひとりで古びた絵本を眺めていました。中国風の春画の本で、絵のタッチがひさうちみちおでした。
山荘に居て、あたしはソファに腰掛けており、周りは皆帰り支度をしています。デリバリーの人が来て、テーブルの上のトレイにチョコレートやキャンディをざざっと置いて行くので、「皆帰るのに、今頃持って来られても」とぼそっというと、誰かに「皆てきとうに持って行くから大丈夫」といわれ、本当にあちらこちらから手が伸びてお菓子は無くなっていきます。皆が帰っていき、がらんとした部屋で、プリンを食べるのですが、チーズっぽい味がしてあんまり甘くなくて美味しくありませんでした。（以前ロックフォールのクレームブリュレを食べたらすごく美味しかったのに）
高い塔の内壁に沿って申し訳程度に細い階段が付いているのを登って行きます。学祭のようで、着いた部屋ではパーティーが開催中。喧噪の中を抜けて奥の更に上へ行くと、ビールサーバーのようなものがずらりと沢山並んでいて、スタッフの女の子が来てはカップにコーヒーを注いで行きます。コーヒーの種類ごとに機械があるようでした。
