最近読んだもの

大島弓子はこの選集で読んで来た。この巻だけ欠けていたのだか、やっと揃った。普通の作品はぐずぐず泣いてしまう程好きだけど、著者の登場するエッセイはあまり興味がなくて、飼い猫の話だと思うと購買意欲もわかず、そうしているうちに新刊の本屋で見かけなくなり全然困ってもいないし探してもいない、というのに本棚を見た人に「1巻だけ欠けているのは気持ちが悪いから探す」といわれ、文庫で出ているのを買うことも許されず。ふふふふん、待った甲斐あって、これにはサバのお話以外に「恋はニュートンのリンゴ」という19才の大学生に恋をする8才の少女のお話もあった。サバの話も読むと楽しい。この春あたしも桜の木の下を通りながら桜餅の香りがするなあと思ったことを思い出す。道を歩いていて見かけた猫に「パチクリ」を試してみたら、暑いからか眠いからか面倒臭そうにだけれど「パチクリ」を返してくれて嬉しかった。今度帰ったら、実家の猫にもしてみよう。

ボン書店の幻―モダニズム出版社の光と影 (ちくま文庫)