開店当時は品揃えの良い店だったのに、どんどん文房具やらベストセラーやら余計な物が増えて、とうとう海外文学の棚が昔の半分か3分の1くらいになってしまった、ある書店の海外文学の棚の前で、「昔原書で読んだが、これは面白い。ここにある中で、たぶん一番面白い」といわれたので買った本。名まえだけ知っていた作家。他の作品も読みたい。
オーウェルの『動物農場』未遂事件みたいというか、もっとパワフルで凶悪な感じか(そういえば『動物農場』は英文で読みかけて何度か挫折)。
面白くて恐ろしくて止まらない。圧倒される。読んでいる間はお肉なんてもう食べたくなくなりそうなのだけれど、気持ちの切り替えが上手いというのか、「コレはコレ、アレはアレ」というのか、読み終えた直後、夕食に出されたスペアリブを食べていた。腹痛で転がって24時間くらい何もお腹に入れていなかったから、何でも食べるわよ。
- 『いさましいちびのトースター』The Brave Little Toaster
- 『いさましいちびのトースター火星へ行く』The Brave Little Toaster Goes to Mars(トーマス・M・ディッシュ Thomas M. Disch 朝倉久志・訳 早川書房)
電気器具たちが、いじらしくて楽しい。1作目の方がシンプルで好き。火星では発電所がメルトダウンしていた。『黒いアリス』しか読んでいなかったけど、気に入ったので『人類皆殺し』なども読みたい。ハードカバーで読んだけど、画像は文庫。