3月に見た映画

  • ルナシー』SILENI(監督:ヤン・シュヴァンクマイエル)、肉は色が悪くて不味そう。最初のうちは、舌が動き回ったりするのも楽しかった。シュヴァンクマイエルの『悦楽共犯者』があまり気に入らなかったのを思い出したけど、彼のエロティックな表現がそんなに好きじゃない気がする。ぐっとくるところもあるものの、なんだか物足りなくて、『オテサーネク』の方がずっと良い。久々の新作で期待しすぎたのかも。
  • 『叫』(監督:黒沢清)、すごく気に入った。小西真奈美は関係上あり得るとして、伊原剛志オダギリジョー役所広司にタメ口というのが不思議で面白い。オダギリジョーの、きみはもう来なくていいよ、というところは、本当に彼ならそんなふうにいいそうな気がした。彼も、わりとお行儀の良い服装をさせると可愛らしい。幽霊がドアから出て行く。まばたきしない葉月里緒菜がせまってくるのは怖かった。彼女にはヘビ女の役なども似合いそう。役所広司の住まいは、外から見ると普通の古い団地なのだけれど、内側は、段差があったり柱があったりして洒落ている。幽霊が出る相手を間違えることもあるのでしょうか、というのには笑った。