月の王

ルートヴィヒ2世 ある王の栄光と没落』Ludwig II - Glanz und Elend eines Königs(監督:ヘルムート・コイトナー)を見に行った。全然知らない監督の特集だったのだけれど、面白くて他の作品もいろいろ見たくなった。きれいな絵本を眺めているようで、うっとり夢見心地に。あの髪型と化粧で誰でもある程度近付けるものなのか、もともと似た顔の俳優なのか、ルートヴィヒは肖像画で知っている通りのお顔だった。名まえが分からないけれど、手もやや大きいものの美しい素敵な俳優だった。気になる。人としてもわりと魅力的な描かれ方がされていた。妙に艶かしい顔の弟は、クラウス・キンスキーかしら。ビデオで見てひたすら長かったという記憶しかない、ヴィスコンティの『ルードウィヒ/神々の黄昏』ももう一度きちんと見てみたいが、あたしはこちらの方が好きな気がする。