お寿司、ホットケーキ、すきやき

お雛祭りの日は、以前にも作った記録のある、かんぴょうと椎茸の煮たのを作ってちらし寿司。椎茸は昆布の佃煮みたいに黒々とツヤツヤしてひどくしょっぱかったのだけれど、好評だったので良しとします。このシーズン甘酒を一度も口にしていないことを思い出して作り、鍋にいっぱいできてしまったものを、毎晩寝る前に飲んでぽかぽかしてきたところで眠るのが楽しみ。ほっぺたが真っ赤になるのは、お酒に弱くなったのか。


朝食にホットケーキを焼いて、久しぶりにメープルシロップを手に取ると、表面に白いものが浮いています。「カビかしら、いやーん、いやーん」と騒いでいると「糖分が結晶化しただけじゃないのか」といわれ、ボトルの説明を読んだら、カビが発生することがあるから開封したら常温でなく冷蔵庫にいれるように、とのこと。メープルシロップにカビが生えるなんて知らなかったし、冷蔵庫に入れたこともありません。白いのを取り除いて、冷蔵庫にしまいました。


昨日の夕食は、すきやき。そういわれて、思い出したのは、『辻留・料理のコツ』(辻嘉一 中公文庫 読みかけ)にあった「別趣のすきやき」。溶き卵のほかに、大根おろしへ柚子の汁をおとしたものをつけていただくのも乙、というのが新鮮で、へえーっと思ったものの、やっぱり卵につけるのが嬉しいかしら。それから『私の作ったお惣菜』(宇野千代 集英社文庫)の「極道すきやき」。こちらは名まえが忘れられないわね。それで開いてみると、お肉にブランデーと割り下をかけて、卵黄の溶いたのをかけて、焼く、ってすごい贅沢で美味しそうではあるけれどピカタみたい。上等のお肉を使うのがポイントで、100グラム3,000円! みなさんが作るなら100グラム1,000円くらいでも、とのこと。これが書かれた頃からたぶん劇的に牛肉の値段は下がっているから、今だといくらくらいのものを使えば良いの? でも、上等なお肉が手に入ったら、ピカタじゃない方法でいただいてしまいそう。結局いつも通りのすきやきを作ってもらい(ついでにいうと100グラム160円くらいの和牛らしい)、卵につけて楽しくいただきました。


お寿司とホットケーキとすきやきって、子どもの好物みたい

辻留・料理のコツ 改版 (中公文庫 つ 2-11)   私の作ったお惣菜 (集英社文庫)