読んだ本

読み返そうと思って『トムは真夜中の庭で』と一緒に買ってあったもの。これ、挿絵が省かれている? 昔読んだ時になんとなく覚えていた絵が見当たらない。でも、初めて読むような作品もあるし、あたしの記憶なんて当てにならないけれど。大人になってから読んだ方が楽しめそうな文章。「真夜中のパーティー」を読んだら、子どもの頃、夜中に起きていること自体が、そしてちょこっと何か飲み物やお夜食を作ったりすることが、すごく特別で楽しかったことを思い出した。スティーヴン・キングの小説でも、主人公が作って食べるサンドイッチが美味しそうだったことなども。

  • 『シルヴィウス』Sylvius(アンリ・ボスコ Henri Bosco 天沢退二郎・訳 新森書房)

良いよ、とすすめられて買ってあった。訳者後記にある「最初に読み了えたとき私は、何ともいえず不思議な、胸をしめつけられるような感じに襲われ、いったいそれが喜び・快さであるのか、苦しさであるのか、いっとき思い惑ったほどであった。」という文の通りの作品。そして、あたしはそのような感覚がたまらなく好き。

真夜中のパーティー (岩波少年文庫 (042))