少し前に読んだ本

楽しく読む。行ったこともなくイタリアという国についてよく知らないからか、なんだかとても明るそうなイタリアよりも曇ったイギリスの方に惹かれるのだけれど(イギリスが舞台の小説ばかり続けて読んでいたし)、これを読んでいたらなんとなくイギリスに住んでいる人がイタリアに憧れる気持ちも少し分るような気がした。そういえば「眺めのいい部屋」でもイタリア旅行していたわね。

  • 『猫とねずみ』Cat &Mouse(クリスチアナ・ブランド Christianna Brand 三戸森毅・訳 ハヤカワ・ミステリ)

気になっていたものの、あまり趣味の合わなそうなミステリ好きの人(男性)が好きだと云っていたので後回しにしていたあたしが莫迦だった。滅茶苦茶好み。『ノーサンガー・アビー』、主人公が雑誌『乙女の友』! の女性記者。他にもときめく要素が満載。『ジェイン・エア』を読まなくては。ウェールズ訛りってどんな感じなのか、原文が気になる。他の作品も読みたい。

『わたしを離さないで』よりは面白い。でも、しばらくこの作家は読まなくてもいいや。映画はあの2人にそそられないものの、アイヴォリーだから見ておこうかしら。

半身 (創元推理文庫)  猫とねずみ (ハヤカワ・ミステリ 472)  日の名残り (ハヤカワepi文庫)