『辻静雄コレクション 2 料理人の休日 エスコフィエ』

辻静雄コレクション 2 料理人の休日 エスコフィエ』(ちくま文庫)を読み終えた。「エスコフィエ」は面白くて一気に読んでしまった。「料理人の休日」は興味深い話が多くて、何度も読み返したくなる。この人の文章って話題が料理にとどまらず広がりがあってわくわくさせてくれて、あと1巻で終わってしまうのが寂しい。彼の読んだセオドア・ゼルディンの『フランス人』によると、モーパッサンは機嫌の悪いときに鞭で犬を打って一生の間に二十数匹殺してしまったとか、フロベールは断末魔の死に様を見るために生きた猫をたぎった鍋に入れて殺したとか。
辻静雄コレクション 2 (全3巻) (ちくま文庫)