「大野麥風と大日本魚類画集」展

大阪に行く用事があったので、ひとり姫路市立美術館の「大野麥風と大日本魚類画集」展に行ってきた。姫路には行ったこともなく、ネットで行き方は調べてあったので電車はスムーズに乗れたものの、窓から外を眺めながら「へえー、姫路って神戸よりも遠いんだー」などと感心する大人って、やや不安。地理は本当に苦手。
美術館近くに鳥の足が転がっていて、鳥は詳しくないのでよくわからないのだけれど、たぶん鳩か鶏くらいサイズの鳥の赤くて細い足の部分だけで、肉とか羽とか他の部分は見当たらず。猫にやられたのかしら。少し前に読んだ池田得太郎の『家畜小屋』にある「鶏の脚」を思い出して、にまにましていた。
大日本魚類画集は、最後の一点をやっと一昨年収蔵できたのだとか。「原色木版二百度手摺り」というだけあって、微妙な濃淡は版画とは思えないくらい。圧倒される。本当に贅沢。麦風はお魚以外の絵はあまり面白くなかったので、魚の絵だけ2回ほどじっくり眺める。残念ながら一緒に来られなかった人の分までしっかり見た。