『早春』とシャガール

『早春』DEEP END(イエジー・スコリモフスキ Jerzy Skolimowski)
映画館でもらったチラシが素敵だったのと、『ゆれる人魚』以来、ポーランドという言葉を見るだけでドキドキしてしまうようになってしまったので、何だかよく知らないまま見に行った。何度も見たからといって断られたので、これも一人で。色や映像はすごく好き。20年くらい前に見ていたら、今と感じ方が少し違ったかもしれない。途中からホラーのように感じられて、少し気分が悪くなってきた。黄色いコートが素敵。欲しい。

もらったチケットで「シャガール展 三次元の世界」に行った。シャガールなんて散々見たよなあなどと思っていたものの、久し振りに見ると良かった。このところ美術展は何に行ってもわりと楽しい。「町の上で、ヴィテブスク」というカップルが抱き合って空に浮かんでいる絵を眺めながら、オリヴェイラの『アンジェリカの微笑み』を思い出し、それの水中バージョンが『早春』か、どちらも片思いが暴走する話だな、とぼんやり思ったけど、自分がどこへ向かっていくのか不安。名古屋市美術館の常設展も山本悍右があったりで面白く、委託だったか甲斐庄楠音が3点あって驚いた。「郷土の美術:描かれた女性のイメージ」という部屋にあったのだけれど、甲斐庄って名古屋にゆかりがあったりするの?