久野豊彦と新興芸術派

文化のみち二葉館(旧川上貞奴邸)にて開催中の「白壁の文士たち 久野豊彦と新興芸術派」展を見に行った。久野豊彦といわれてもぴんとこなかったのだけれど、龍膽寺雄とも関わりがあるといわれてついて行った。久野豊彦の字は可愛らしい。龍膽寺雄の署名も拝めて嬉しい。パネルにあった、笑顔の彼の写真の下に「珍しく機嫌の良い龍膽寺雄」なんて書かれていた。たしかに上機嫌な様子の写真だったけれど、そんなに珍しかったのか??? 昔見た『太陽』の写真もご機嫌っぽかった記憶があるのだけれど。この展示で一番笑えたところ。
規模は小さいけれど、素敵な建物も含めて楽しめた。ステンドグラスの窓や寄せ木の床から、細かいところまで洒落ていた。貞奴に関する展示で舞台の写真の中に『人肉質入裁判』なんてものがあったのは『ヴェニスの商人』のことよね。前者の方がわくわくする。