11月に見た映画ソノ2

  • ウィッカーマン』THE WICKER MAN(監督:ニール・ラビュート)を見に行った。妹にリメイクされたのが公開中だと教えられ、オリジナルもリメイクするほどの作品だろうか、とかいいつつそれでも気になって。オリジナルを見ている人間には全然「衝撃のラスト」じゃないし、オリジナルでも特に衝撃ではなかったはず。色が鮮やかなせいか不気味さがあまり感じられず、怪しさも取り除かれてしまっていてあんまり面白くないのだけれど、ニコラス・ケイジは憎めないし、彼とリリー・ソビエスキーとの格闘なんて、あまり余所では見られないのでは。『ソニー』のつながりかジェームズ・フランコが出てきて嬉しい。ジョニー・ラモーンに捧げられていた。
  • 『ヘアスプレー』HAIRSPRAY(監督:アダム・シャンクマン)を見に行った。実はウォーターズの方は未見。カラフルで華やかで楽しい。トラボルタは作り物の舞台装置に埋まっているようだった。クリストファー・ウォーケンの歌や踊りが久しぶりに見られたのは幸せ。なんといってもザック・エフロン演じるリンクの、毛穴なんて無いのではと思わせるつるつるの輝く肌とアイドルらしい甘めの顔で踊る姿が素敵。ティーンネイジャーになって彼の写真をぺたぺたお部屋に飾りたい、とさえ思う。
  • 『ナンバー23』THE NUMBER 23(監督:ジョエル・シューマカー)を見に行った。「衝撃の結末」とかいわれてしまうと、どんな話なのかも知らないうちから「これはもう、アレがアレで実はアレでもあって、さらにアレだったのだ」と適当にふざけていたら半分くらい当たっていた。宣伝の仕方が問題のような気もする。それでもかなり楽しかった。息子が父を信じて協力的なところも面白い。コメディじゃないときのジム・キャリーは好き。背が高くて顔が華やかなので、ちょっと野暮ったいくらいの衣装を着ると可愛らしくて素敵。
  • 『封印殺人映画』GOING TO PIECES : THE RISE AND FALL OF THE SLASHER FILM(監督:ジェフ・マックイーン)を見に行った。子どもの頃家族揃ってテレビで見ていた懐かしい映画がいっぱい。『バーニング』の植木バサミをかざしたシルエットは、今見てもわくわくさせる。コリー・フェルドマンケヴィン・ベーコンジョニー・デップの当時の姿を久しぶりに見られたのも嬉しい。『アメリカン・ナイトメア』やこれも面白いのだけれど、これらで扱われた作品をきちんと見たい。