なぜかあたしはユダヤ人で、かなり大勢の集団で隠れて暮らしていたのですが、ナチスの兵隊に見つかって、建物の上の広間に集められていました。でも、周りは皆、見たところ日本人でした。隠れているといっても、かなり大きな建物で、白っぽくて現実感の無い清潔さでした。螺旋階段をぐるぐるぞろぞろと上っていると、2階くらい上の人混みの中にバルタザールを見かけたので、大きく手を振りました。それを見ていた近くにいたおばあさんに、無言でたしなめられました。彼はこの集団のリーダーだったので、彼とあたしの関係が敵にばれると、あたしの身が危険だからです。広間に全員が集まると、バルタザールが演説をしており、その間に仲間の人らは武器を回し始め、気付くと壁には抜け道があり、銃撃戦になってなんだかよくわからなくなってきて目が覚めました。
