ライオネル・ファイニンガー展

愛知県美術館の「ライオネル・ファイニンガー展」に行った。街で見かけるポスターはきれいだけれど、知らない作家で、誘われたので「久しぶりに美術館に行くのも良いかなあ」くらいの気持ちだったのに、絵画だけでなく、漫画や木製玩具まであって充実した面白い展示だった。構図も良いし色が素敵。木版画も楽しい。新聞に連載されていた漫画がおかしくて、主人公の子どもたちが皆年寄り臭い顔をしていて、何よりも「JAPANSKY」という日本とロシアを合わせた変な名まえの、日本人顔でゼンマイ仕掛けのロボット。主人公たちの乗る橇を引かされていた。漫画はコマの間に装飾が施されていたりレイアウトも洒落ていた。木製の電車の玩具は、今なら当然のように車輪の部分は丸くてころころ動くところが、四角い木片に輪が描かれているだけで、なんだか新鮮。写真を見ると男前な人。かなり気に入ったので、妹にも教えなくては。所蔵品展も、今はメナード美術館の作品も来ていて豪華。