『Sala Samobójców』Suicide Room

『Sala Samobójców』英 Suicide Room(ヤン・コマサ Jan Komasa)
DVDを英語字幕で。日本でも『ログアウト』というタイトルで上映されたの? 自分の誕生日を祝うのに、Jakub Gierszalの記念すべき初主演作を見て、タイトルから祝いっぽくないことくらいは想像していたものの、ちょっと精神的なダメージが予想以上に大きかった。彼がほぼずっと泣いているような映画だったし。幼く素直で無防備にも見える様子には、見ていて辛かった。この俳優、何度も言うけど、本当にすごいと思う。
ゲームには全く興味が無くて僅かな知識もたぶん15年以上くらい前で止まっていると思うからよく分からなくて、これは2011年の映画だそうで、この3Dの画像って、その頃もうすでに少し古い感じだったのではないのかと思うけど、そうでもないのか、狙ってなのか、どうなんだろう。Jakub Gierszalが主演で無ければ見なかったと思うし、彼のアバターが両手をまっすぐ伸ばして飛んでいる場面などでは、あたし一体何を見ているんだろう、という気分にもなったものの、それでも面白くて、この作品を見られて良かったと思う。
主人公が柔道やったり、自殺した有名人だからか三島由紀夫の写真もちらっと見られるし、「Suicide Room」のアバターにも日本的な要素が多め。よく聞き取れなかったけれど、日本語の歌も流れていた。ゲームとか自殺とかって日本のイメージなのかなって思ったら、こちらを見ると監督が「日本の「ひきこもり」の問題から着想を得て、『SUICIDE ROOM』という作品を撮りました」と言っていたのね。
2度目見ていて気付いたのは、2人めの精神科医?が『ゆれる人魚』のヴォーカルのKinga Preisだったこと。英語だと字幕に普段より気を取られているし、彼女も雰囲気が違って。そういえば彼女が『ゆれる人魚』で歌っていた「I Feel Love」ってドナ・サマーの曲だと最近知った。英語で歌っていたし、Ballady I Romanseの「Córki Dancingu」には入っていないから、オリジナルの曲ではないのだろうなあ、とは思っていたものの、この曲を全然知らなかった。ドナ・サマーって「ホット・スタッフ」だって何かに使われていたから知っているくらいで、リアルタイムでも聴いていないし。ドナ・サマーの「I Feel Love」を見てみたら、『ゆれる人魚』では曲も振り付けもオリジナルに忠実っぽい。
それから、Sylwia役のRoma Gasiorowskaも『ゆれる人魚』に出演していることを知って、『ゆれる人魚』のDVDを妹に貸しているから確認できず、誰だか全然浮かばなかったけど、最初の方の厨房で踊っている人かしら??
手放しに「好き!」という作風ではないものの、なんだか引っかかる気になる不思議な感じで、同じ監督の『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』という映画もそのうち見てみたい。

オフィシャルなものが見つからなくて、とりあえずスペイン語?の字幕のついたものをはっておく。

Suicide Room - Tráiler | Filmin