『閉ざされた部屋』

『閉ざされた部屋』A MAN WITH A MAID(作者不詳 行方未知・訳 ロマン文庫)を読み終えた。「君はわたしの心を玩んだわけだから、今度はわたしが君の肉体を弄ぶ番」だといって、女の子を監禁して陵辱する話。こちらが「悲劇」、続篇の『快楽の生贄たち』が「喜劇」で対になっているのだそう。片山健の挿絵がエロい。片山健といわれても最初はぴんとこなかったのだけれど、澁澤訳の『長靴をはいた猫』の絵といわれひっぱり出して確認。改めて見てみると、目が怖くて、なんだか落ち着かない気分にさせる絵。『閉ざされた部屋』の方は、もっと荒々しい感じ。