今朝見た夢

仕事で早朝から遠出していました。普段よりも2時間早く起きるため、人に電話で起こしてもらい、新幹線では眠っていました。そのときに見た夢。
ふと目を覚ますと、よく晴れた昼の山の中を走る電車の中でした。隣りに居るはずの恋人がおらず、周りを見渡すと前方の床に彼の荷物と思われるものが散らばっていたので、しゃがんで拾おうとしました。ジュースかなにかがこぼれたのか、べと付くそれらを手に取ってみると、どう見ても今の恋人の持ち物というより昔の恋人の持ち物でした。ここはどこで今はいつなのかしらと怖くなり、それらはそのままにして、同じく床に落ちていた自分のものだと思われる網タイツを赤い小さなトランクに入れて、車掌さんの所へ行くと、電車はいつのまにか動物園の中を走るような子供用の小さい電車になっていました。「××駅の次の駅に行きたいのだけれど」というと、停まった駅に丁度やってきた別の電車に乗るよういわれ、いわれた電車に乗って見知らぬ駅で降りました。
あたしの来なくてはならなかった場所ってここなのかしら、なぜあたしは一人でこんなところにいるのかしらと思いつつ、田舎道を歩いていると、ふらふらと自転車に乗った島田雅彦が、からかうようにあたしの近くをくるりと回り、後方からしばらくあたしの歩く姿を眺めていました。夢に出てくるほど、あたしって島田雅彦を好きだったかしら、容姿は好みといえば好みだけれど、本は一冊しか読んでいないし、なんて歩きながらぼんやり考えていると、あたしは新幹線の中に居て他の乗客はほとんど席を立って降りかけていました。
ぼんやりしたまま、客先の近くのコーヒー屋でカフェ・オ・レを飲みつつ、やっと現実の世界に戻ってくると、周りは全員といっていいほどおじさまばかりで、女人禁制なのかと思うような中に一人で居て、ここはまだ夢の続きなのかと思いました。よく分からないけれど、覚めきらぬ頭で反芻していたらなぜか寂しくて泣きたくなった夢でした。